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山本太郎の母親「あの子は女性運悪い」年末にあるかもしれない解散・総選挙の台風の目の生い立ち

   参議院選で話題を呼んだ「れいわ新選組」の山本太郎が引っ張りだこである。選挙中は泡沫候補扱いをしたワイドショーも掌返しである。週刊新潮と週刊文春も取り上げている。早ければ年内にあるといわれる解散・総選挙だが、共産党や国民民主党もれいわが掲げる「消費税5%への引き下げ」で共闘してもいいといい出していると、週刊新潮が報じている。

   週刊新潮らしく、過去の山本の言動、福島の風評被害を煽るようなブログ、消費税はやめても社会福祉は十分にやるという根拠について疑問を呈してはいるが、山本が衆院選の台風の目になることは認めている。

   週刊文春も同様だが、母親の乃布子について詳しい。父親を亡くし、母親の影響で環境保護活動に関心を持ったこと、脱原発運動を始めて芸能の仕事が激減したため、母親が持っていた3軒のマンションを売却したことを報じている。母親に電話インタビューして、2013年に当時19歳の女性と結婚し、3カ月で離婚したことについて、「その後も運が悪いんですよ、太郎は。気が弱いから、言い寄られたら断れない。それで失敗しているんです」と語らせている。

   山本の政策の柱になっているのが、反緊縮を掲げる松尾匡・立命館大教授だが、先日、話を聞いた。彼の理論とアメリカのサンダースなどが主張するMMTとの違いなどについて、やりとりした。彼の主張する「大企業の優遇税制の撤廃、所得税の累進課税」を旗印に、新党をつくって衆院選挙に出馬しないのかと問うと、まんざらでもない返事が返ってきた。もはや政権批判しかしない立憲民主党など置き去りにされてしまうはずである。

   話はガラッと変わるが、スマホ認知症が増えているという。岐阜で「物忘れ外来」を開設している、おくむらメモリークリニックの奥村歩院長が、週刊新潮で「ここ5年くらいで働き盛りの若い世代が目立って多くなってきた」といっている。IT先進国の韓国でも、デジタル機器に頼り過ぎた若者に、脳損傷者や精神疾患患者と同じような認知能力の低下がみられると指摘されているという。

   日本医師会と日本小児科医会が2017年2月に発表したポスターには、「スマホを使うほど、学力が下がります」と書いてあるそうだ。たしかに、東北大学の川島隆太教授と仙台市教育委員会が7万人規模でおこなった調査でも、「スマホを長時間使う子供たちは、脳の発達に悪影響が生じていることが想定できる」(川島教授)そうである。大量に情報が入って来ると、脳の前頭前野が処理ができなくなるというのだ。

   そうならないためには、何もしない無為な時間を脳に与えないといけないという。いいのは、「芸術、スポーツ、大自然」で、最近では、宿泊施設でデジタル機器を預かって使わせずに休暇を過ごす、「デジタルデトックス」というのができているそうだ。

   私も週に1日は、スマホやiPad、PCを見ないで過ごす日をつくろうか。私の場合は、スマホ認知ではなく年齢からくる認知症だが。

「青葉真司」死なせるな!回復させて動機を白状させて裁かなければ遺族は浮かばれない

   京都アニメーションを襲って火を放ち、35人もの人を死に至らしめた青葉真司(41)容疑者の「動機」が、少しずつ判明してきたようだ。週刊新潮によれば、青葉は犯行前に宇治市を歩き回っていたという。宇治橋西詰交差点、JR宇治駅、宇治橋通り商店街の西端などだが、これらはいずれも京アニが制作した人気アニメ「響け!ユーフォニアム」に出てくる「聖地」とされた場所だった。なかには、土地勘がなければ立ち寄ることが難しい場所もあるので、青葉はアニメのことを熟知していたのではないかといわれているようだ。

   その青葉は火傷がひどく、皮膚移植などをして、何とか意識は戻ったと報じられているが、感染症のリスクがつきまとい、急変して命を落とすこともある状態だという。何とか回復させて、動機を白状させ、大罪を裁かなければ、亡くなった人たちも浮かばれない。

   「ワイン先生」と呼ばれているそうだ。週刊文春が7月のある猛暑日に、都内の公園で遊ぶ少女と、笑顔で手を振る初老の男の姿をカメラに収めた。この男は、狭き門で有名な「慶應幼稚舎」の教員で、少女とその横にいる母親は、幼稚舎に入りたい受験生と親だという。

   この先生、5年前から受験生への個人レッスンを行っていて、親から手土産と、5万円から10万円程度の「お車代」をもらっているそうだ。しかも、合格、不合格にかかわらず、50万円から100万円を親から受け取るというのである。ワインが好きで、ロマネ・コンティやシャトー・ラトゥールが好きだという。そういえば、ずいぶん長い間ラトゥールを飲んでないな(溜息)。

   不合格になった親からのタレこみであろう。カネで子どもを入れようなどと考える親も親だが、そんな親心に付け込んでカネを巻き上げる教師など下衆である。週刊文春が携帯に電話をすると、本人はゴルフをやっているという。7月29日は月曜日だが、夏休みなのだろうな。どこのゴルフ場だろう。

   彼は「受験指導ではなく、子育ての悩みを聞いているレベルです」ととぼけるが、金品は受け取っているのかと聞くと、「休みの日に出てきてくれたから『先生、お菓子持ってきましたよ』ってのはある」とうろたえたようだ。

   幼稚舎広報は「現在事実関係を確認中」というが、彼だけではなく、こうした「内職」を密かにやっている先生は、他にもいるのではないか。幼稚舎入学にまつわる「不正情報」は何年かで必ず出てくる。この際、徹底的に調べて、不届きな連中は一掃するべきだと思う。

世論は「愛子天皇いいね」8割なのに・・・安倍首相は絶対認めない「女性天皇」

   前週も触れたが、大船渡高校の佐々木朗希投手を決勝戦で登板させなかった監督への賛否が喧しい。週刊新潮で、甲子園の怪物といわれた江川卓が、「僕が佐々木投手の立場だったら"投げたい"と言ったでしょう」といっているが、「ただ、40年も経って時代は変わった。アメリカの練習方法、考え方も入ってきた。その意図は尊重すべきです。これは本当に悩ましい問題なんです」とも語っている。

   佐々木は試合後、「投げたかった」とひと言いった。監督は週刊新潮によると、「"壊しては一大事だから早く自分の手を離れてほしい"とこぼすこともあった」と、野球部の関係者が話しているが、それが正直な気持ちだったのではないか。

   今年も猛暑の下で甲子園大会が行われる。早く1試合100球という球数制限をしないと、故障者が必ず出る。すぐには出ないかもしれないが、プロに入ってから故障する。今回の騒動を奇貨として、朝日新聞を始めとする大会関係者は速やかに動くべきだ。

   皇室関係の話題を2つ。週刊文春は毎度おなじみの、秋篠宮紀子さんが宮務官たちに厳しく当たるため、次々に辞めたり、宮内庁職員が異動を打診されたら、「秋篠宮家に行くくらいなら、宮内庁を辞めます」といって"難を逃れた"というお話。

   週刊新潮は、愛子天皇を支持する国民が80%もいるのに、安倍首相は「女系天皇はおろか女性天皇も認めるわけにはいかない」という頑なな態度を取り続けていると報じている。その安倍の意志は、7月27日付の読売新聞の朝刊1面に載った「皇位継承順位 維持へ 政府 秋にも議論着手」と報じたことでもわかるという。まあ、安倍首相が辞めれば、流れも変わると思う。

投資家ジム・ロジャース「暗澹たる日本。日本に関する試算はもはや一切持っていません」

   吉本興業の騒動はまだまだ先が見えないようだ。フライデーは先週に続いて、宮迫博之と「ギャラ飲み&写真」の金塊強奪犯・野口和樹被告の証言を報じている。野口は、宮迫が真っ向から否定していることに対して、こう答えている。「お互い酔った席のことですからね。私は言った言わないの水掛け論になると思っていましたよ」

   こちらのほうが大人の対応である。野口のような「半グレ」集団は、暴力装置としてはヤクザよりも上だという。<「半グレの連中は、芸能界周辺のあらゆるところに入り込んでいますよ。依頼されればライバル会社の足を引っ張るような裏工作をすることもあると聞いています」(ジャーナリスト・竹村明)>

   だが、半グレの裏にヤクザがいるという構図は変わらないのではないか。ヤクザたちのやり方は巧妙になって来ていて、芸人やタレントたちは、使い勝手のいいコマなのではないのか。

   週刊ポストは小川彩佳アナ(34)に強い。櫻井翔と付き合っている時もスクープした。今度は、小川の結婚相手を特定したのだ。男性は医療系IT企業で代表取締役医師の肩書を持つ豊田剛一郎(35)だそうである。実父は豊田潤太郎(69)で、大蔵大臣官房企画官を経て、新生党から出馬して当選。現在は自由党の京都府第4区総支部長で、医療法人の理事長も務めているという。

   両人とも結婚生活は順調だと答えているが、小川の「news23」の視聴率は4%台と低迷していて、順調ではないようだ。

   週刊現代が投資家のジム・ロジャーズのインタビューをやっている。<「もし私がいま10歳の日本人ならば、自分自身にAK-47 (ロシアの自動小銃)を購入するか、もしくは、この国を去ることを選ぶ。

   現在の日本経済の惨状を目の当たりにして、私はこの意をますます強くしています。借金は雪だるま式に増え続け、高齢化はとどまることを知らず、政治も問題を先送りするばかりで、打つ手を見いだせない。くわえて、世界に目を向ければ、米中の貿易戦争が激化し、日本も重大な影響を被ることが目に見えています。

   あまりの暗澹たる様相に、昨年の秋には保有していた日本株をすべて手放しました。いまは株であれ、通貨であれ、日本に関連する資産は一切持っていません」>

   ジムは日本が景気後退へと進む3つの要因があるという。消費税10%値上げ、来年の東京五輪、そしてリーマンショックに続く「第二の世界金融危機が刻一刻と近づいている」というのだ。

「週刊現代」あれでは誤報の訂正・謝罪になってない「お詫び告知」

   ところで、先週の週刊現代はモノクログラビアページで「正力松太郎」の写真を「作家・梶山季之」と間違えたが、今週の週刊現代の68ページに小さく、「訂正とお詫び」が出ている。<7月27日号「正力松太郎 原子力と巨人を作った男」の32ページに掲載した写真は「1975年、広島東洋カープがリーグ優勝した際、祝賀会で作家・梶山季之氏の遺影を掲げる選手」の誤りでした。訂正し、お詫びいたします>

   しかし、この詫び方はおかしい。正力がプロ野球界にも貢献したから、正力の遺影を掲げる選手もいたという流れだから、「梶山の遺影」に変えるのでは、この特集自体が成り立たない。

   「これは編集部の完全な誤りでした。お詫びします」としなくてはいけないはずだ。d-マガジンではこのページを全部塗りつぶしてある。(文中一部敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。