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こんなに暑くて1年後の五輪は大丈夫? ビビットが競技会場やコースを調べると衝撃の気温が!

   猛暑に襲われる日本列島。きのう4日(2019年8月)も全国123地点で35度以上の猛暑日となり、奈良市で36.1度、兵庫県豊岡市で37.9度を記録、東京都内では203人が熱中症で搬送された。

   激しい暑さで心配されるのが、来年開催される東京五輪パラリンピックだ。ビビットではオリンピック競技場の気温に注目、取材を行った。男子テニスが行われる有明テニスの森では、照り返しもあり、手元の温度計は46度。会場付近では親子連れから「信じられない。本当に試合ができるのか」「テレビで見たほうがいい」との声も。

テニス会場は46度、マラソンゴールは38度

   暑さの影響が最も懸念されるのがマラソン。スタート地点の国立競技場は午前6時で28度だったが、5キロ地点の市ヶ谷で30度超え。その後も気温は上がり続け、35キロ地点の皇居付近では37度、8時半のゴール地点は37.8度だった。取材に対し皇居ランナーも「やばい、身の危険を感じる」とコメント。

   暑さを少しでもやわらげるため、マラソンコースの道路に赤外線を反射する遮熱塗料を使う試みが進められている。塗装をすると、一般的な舗装道路に比べて路面温度は8~10度下がる。一方、五輪サッカー会場となる埼玉スタジアムでは、新潟県の南魚沼から天然の雪を運び、仮設テント内に冷気を送る「雪のクーラー」という試みが行われた。

   今週は暑さだけではなく台風にも注意が必要だ。台風8号が明日(6日)の朝に九州上陸する可能性が高くなっているほか、フィリピンの東で台風9号が発生している。

雷の音が鳴ったら車の中に逃げこもう

   大気が不安定なこの時期は雷も多く発生する。雷の観測・研究を行うフランクリン・ジャパンの気象予報士今村益子さんは「雷はとにかく高いものに落ちる」という。木に落ちた雷が人間に飛び移る「側撃」という現象が起きるので木の近くも危険。ゴルフ場などでは木から4メートルほど離れて身を低くする必要があるという。

   一方、車や電車、飛行機は内部に電気が侵入することがないので安全。ネックレスなどの貴金属を身につけていても、同じ高さであれば雷が落ちる確率は変わらない。

   司会の国分太一「雷は8月が多いんですね」

   増田雅昭(気象予報士)「台風によって運ばれる湿った空気が雷雲の元になる。雷雲は遠くから見ると入道雲で、下に入ると真っ暗になる。木の下は本当に危険。雷の音が聞こえてきたら建物や車の中などに」

文・みっちゃん