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あおり男と同乗のガラケー女ついに逮捕、2人そろって往生際の悪さ それにしても罰則が軽すぎ!

   今月10日(2019年8月)、常磐自動車道であおり運転の末24歳男性に暴行を加え、全国指名手配されていた会社役員宮崎文夫容疑者(43)が昨日18日午前、大阪市東住吉区で逮捕された。あおり運転の車に同情、被害者を殴るところをガラケー(携帯電話)で撮影していた交際相手の喜本奈津子容疑者(51)も犯人蔵匿・隠避の疑いで逮捕された。

「生野署に出頭させろ」と叫びながら抵抗、女も「乱暴やめて」

   炎天下にもかかわらず黒の長袖パーカーにベージュの帽子、さらにサングラス、マスク姿の宮崎容疑者。「喜本さん、喜本さん」と愛人の名を叫びながら警察官に対しては「自分から生野署に出頭させてください」と激しく抵抗。

   一方、喜本容疑者も「なんでそんな乱暴するの。ひどすぎるよ、あんたたち」と警察車両に乗ろうとしない。結局捜査員に押し込まれるように車に乗せられた宮崎容疑者は、今朝までに茨城県警の2つの警察署に別々に移送された。2人とも容疑を認めている。

   宮崎容疑者のあおり運転は常磐道だけではない。愛知県の新東名高速道路や静岡県内の国道のほか、名神高速道路でも危険な運転を行っていたとみられている。あおり運転を受けた男性は「抜かれた後に強引に割り込まれて急ブレーキ踏まれた。抜かしていった先でも(別のクルマに)何回も繰り返していた」と恐怖を語った。

   宮崎容疑者は、自らがオーナーのマンションでは、駐輪場を自分専用の駐車場に変更するなど、住民ともトラブルを起こしていた。住人たちは「トラブルメーカー。折り合うところがない」と語る。

道交法には「あおり運転」という言葉さえない

   司会の国分太一「身柄確保される瞬間、『出頭する、出頭する』と叫んでいるが、意味は変わる?」

   高山弁護士「法律上の自首にならないので、結果に変わりはない」

   宮崎容疑者は今後どのような罪に問われるのか。

   あおり運転については2年前、東名高速で無理やり停車させられたことで夫婦が死亡した事故をきっかけに、山本順三国家公安委員長が「あらゆる刑罰法令を駆使、抑止に努めたい」と発言するなど取締りの強化が進められている。今回は道路交通法違反、脅迫罪、強要未遂罪、傷害罪などに問われる可能性があるが、道路交通法に詳しい高山俊吉弁護士は今回の件では懲役6~7年になるのではないかとみている。喜本容疑者については、ほう助の罪に問われるだけではなく、共同正犯になる可能性もあるという。

   高山弁護士「危険運転致傷罪が適用されると免許取り消しになる。暴力行為が全体としての危険運転行為の一環となれば適用されるが、法律を拡大解釈するのではなく、別に法律を作らないといけない。道路交通法は本当に手薄で、『あおり運転』という言葉もない」

   カンニング竹山(お笑い芸人)「道路の真ん中に斜めに止められるとものすごく危険。道路交通法を変えないとやる馬鹿が絶えない。あおり運転は一生免許取れないようにするべき。ドライブレコーダーの義務化も必要」

文・みっちゃん