10月1日(2019年)からの消費税率10%を前に、「とくダネ!」が一体資産について解説した。食品と食品以外の商品が一体となって販売されていて、全体の価格のみ表示されているもののことだ。たとえば、玩具付きお菓子、ティーカップ付きの紅茶のギフトセット、陶器入りのプリンなどがある。
一体資産は「1万円以内」「食品部分の割合が3分の2以上」という条件を満たせば、8%の軽減税率が適用されるが、そうでない場合は10%の標準税率になってしまう。
百貨店などで商戦が始まった「おせち料理」ではこうなる。「A 使い捨ての重箱に入ったおせち(3万円)」「B プラスチック製の重箱に入ったおせち(料理9500円、容器500円)」「C 漆塗りの重箱に入ったおせち(料理6000円、重箱4000円)があるとしよう。
Aの使い捨て容器は資産ではなく包装材料なので、食料品を買うことになり8%。Bのプラスチック製の重箱は資産とみなされるものの、食料品単体の値段の割合が3分の2以上なので8%。しかし、Cは1万円のうち漆塗りの重箱の割合が高く、食料品の割合が3分の2以下になってしまうので10%だ。
司会の小倉智昭は「じゃあさ、高級料亭の10万円、20万円のおせちが、使い捨ての紙製の重箱に入っていたら8%でいいの?」と納得いかない顔だ。
さて、このルールに従って、Cのおせちをお得に買う裏技がある。料理と重箱を別々に買えば、料理は8%、重箱10%の消費税で120円お得になる。重箱だけ9月中に買えば全部で200円の得だ。
デーブ・スペクター(放送プロデューサー)「いい加減にして欲しい。罪悪感で軽減税率を作ったのだと思うけど、思い切ってやる気がないんだったら、こんなややこしくしなければいい」