ノーベル化学賞に決まった旭化成名誉フェローの吉野彰氏は、きのう10日(2019年10月)に妻の久美子さんとそろって会見に臨んだ。久美子さんは「夢のようです。よかったなあって。(これまで)今年もだめ、今年もだめと。10月の紅葉のいい時期に山に行きたいという気持ちを抑えていましたが、ようやく解放されて安心して行けます」と笑顔で話した。
さらに続けて、「私はサラリーマンの人と結婚したのであって、学者の妻になるとは思っていなかったんです。こんなんだったら、もっとちゃんとしっかりやっておくのだったと、何事も思ってます」といい、「何事もとは?」と突っ込まれると、吉野氏が「要するに、私をもっと大事にしとけばよかったなという意味だと思います」とフォローする場面もあった。
リチウムイオン電池開発が難航していた約33年前、「枕に髪の毛がいっぱいくっついていて、あれ?と思ったんです。ストレスなのかなと思う時がありました」と苦労話も明らかにした。
司会の小倉智昭「いい会見ですよね」
中瀬ゆかり(「新潮社」出版部部長)「こんなご夫婦になりたいと憧れますね。うらやましいです」