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沢尻エリカを加藤浩次バッサリ「遊び半分だった10代20代の延長だ。みんなにちやほやされた甘さが出た」

   合成麻薬MDMAの所持容疑で16日(2019年11月)に逮捕された女優沢尻エリカ容疑者(33)。逮捕当日、渋谷のクラブから帰宅しようとしていたところ、捜査員に声をかけられ、その後捜索した自宅のアクセサリーケースの中敷きの下から、カプセルに入ったMDMA粉末が押収された。沢尻容疑者は「以前から違法薬物を使っていた」という趣旨の供述をしているそうだ。

   警視庁は1か月ほど前から内偵捜査を始めていたが、そのきっかけは情報提供だったという。芸能ジャーナリストの佐々木博之さんは、「今年の夏くらいにウワサが出始めた。雑誌記者の間で、沢尻エリカが近々逮捕されるのではないかという話が流れていたんです」と話す。

   クラブ通いは沢尻容疑者の長い間の習慣だったようだ。約8年前にクラブで沢尻容疑者を見たことのある女性は、「パリピって感じでした。露出高めの服を着て、近寄ったら危ない雰囲気で、話しかける人もいなかった」と振り返る。

「粉末のMDMAは珍しい。相当純度が高い」

   8年前といえば沢尻容疑者は女優復帰したもののドタキャンばかりして、謝罪会見を開いたころだ。「芸能人でクラブに来ている人は何人もいるけれど、だいたいVIPルームから出てこないし出てきたとしても変装している。沢尻エリカは本人だとすぐ分かる格好で、一般人のフロアでフラフラしていた」とこの女性は話す。

MDMAとはどのような薬物なのだろうか。元厚労省の麻薬取締部の牧野由紀子さんは「覚せい剤やコカインと違って、錠剤として出回っているものがほとんど」と説明する。注射器や吸引器具が不要なので、気軽に摂取できる一方で、1錠5000~6000円と高い。「薬を飲んで激しく踊って、体温や血圧が上がり、死亡した例もアメリカでは報告されている」(牧田さん)

   かつてMDMAを使用し逮捕されたことのある作家の石丸元章さんは「クラブでよく使われるパーティードラッグです。カプセルに粉が入っていたということは、非常に純度の高いものだと想像しています。普通には売買されていない」と話す。「純度にもよるが、一般的に流通しているものの場合、効き時間は6時間から7時間。飲むと多幸感や人と親愛の情を持てる気持ち、初対面の相手でもずっと昔から親しい親友であるかのような気持ちになれる」と石丸さん。

姉代わりだった片瀬那奈「裏切られた思い」

   沢尻容疑者は今回、仕事と一緒に多くの信用を失った。沢尻容疑者を妹のように可愛がっていた女優の片瀬那奈さんは17日、司会を務める番組『シューイチ』で、「これだけ近くにいて何も知らなかったというのは本当に悲しい。裏切られた気持ちです」と涙ながらに語った。

   また、沢尻容疑者の出世作『パッチギ!』でメガホンをとった井筒和幸監督は同日、「晴天のへきれきだわ。情けない。今は一番気を抜かないで、レベルアップした仕事をやっていかなきゃいけない時期。そんなときにダメだよな。アホッ!って言ってやりたい」と落胆した。

   橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「芸能人のこういう事件が続いています。すべてのものを失ってしまうのは分かるはずなのに、なぜなんだろうと思います。仕事に行き詰っていたのか、きっかけは何だったのか」

   司会の加藤浩次「仕事に行き詰っている人はいっぱいいますよ。10代20代のころに遊び半分でやっていたことの延長じゃないですか。みんなにちやほやされて『自分だけは大丈夫』という甘さがある気がします」