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線虫を使って1滴の尿からがんを検知!でもどこのがんかわからず、悩みが大きいかも

   体長1ミリほどの微生物「線虫」を使って、1滴の尿からがんを検知する新技術を紹介した。線虫は、がん細胞の匂いに集まる性質があり、まだ確定的な診断ではないが、1回の検査で15種類のがんリスクを調べられるという。

   森本さやかアナウンサー「1回の費用は9800円、精度は86・8%だそうです」

   開発したのは医学者ではなく、生物学者の広津崇亮さん。2000年に英科学誌「ネイチャー」で研究が掲載された。元九州大学の助教でなどを経て今はベンチャー企業「HIROTSUバイオサイエンス」代表取締役。

線虫は犬より扱いやすく、嗅ぐ能力も高い

   この技術を高めれば超早期の段階で発見の可能性もあるというが、現段階ではこの検査でリスクがわかり、病院で改めて検査しても見つからないケースもあり得る。「がんがあるとわかっても、どの部位のがんか、いろいろ調べなければならず、そういう人の精神的負担は大きい」との批判もある。

   カズレーザー(芸人)「検査を受けたいという興味はありますね。がんを臭いで判断する犬のトレーニングもあるそうですから」

   線虫は犬より扱いやすく、嗅ぐ能力も高い。

   広津さんは「線虫が尿に寄っていく理由ははっきりとはわかっていませんが、がん検診の受診率が低い日本で、皆さんの受診のきっかけにつながればいい」と話す。

   司会の小倉智昭「俺は大丈夫と思っている人が多い。こういう検査があると変わってくるだろう」