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<スカーレット>(第108話・2月8日土曜放送)
喜美子に内緒で八郎に会った武志 帰ってくるなり父親と同じ大学を目指すと宣言・・・「ぼくも陶芸家を目指します」

   高校卒業後の進路に悩む喜美子の息子・武志(伊藤健太郎)は、思い切って父の十代田八郎(松下洸平)に電話をし、会う約束をした。もちろん母・喜美子(戸田恵梨香)には内緒だ。

   その日、学校から帰った武志は、「ご飯いらんし」と言い残して家を出た。喜美子は息子の様子に普段と違うものを覚えたが、喜美子の母・マツ(富田靖子)は黙っている。実は、マツは八郎に電話をかける武志の声をたまたま聞いてしまったのだ。

   夜遅くに帰ってきた武志は宣言した。「決めたで、進路。京都の美術大学を受験します。そこの陶磁器学科で学んで、陶芸家を目指します」

   八郎が卒業した公立大学を目指すという武志の決断に、喜美子は胸を突かれた。

手紙に必ず書いてあった「会いたい」

   猛勉強の末、武志は合格した。昭和54年3月のことだ。4月からは京都の学生寮だ。武志は喜美子に、八郎と会ったことを明かした。八郎は今は名古屋の会社に勤めているそうだ。

   「ずっとな、手紙もろてた。たあいない手紙や。最後は必ず同じこと書いてきた。『会いたい』。お父ちゃんは書き続けてくれた」

   会えない間もずっと息子を思い続け、支え続けた八郎の愛だ。喜美子は自分が失ったものの大きさを思い、切なくなった。

   (NHK総合あさ8時)