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新型肺炎重症化する「高齢」「糖尿」「血管疾患」「高血圧」・・・クルーズ船の重病者は人工呼吸器やICU

   新型コロナウイルス感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客・乗員、検疫官のうち4人は、人工呼吸器をつけるか、ICU(集中治療室)に入る必要がある重症だ。うち3人は60代と70代という。

   東京歯科大の寺嶋毅教授は「新型肺炎は、とくに糖尿病や心血管疾患、高血圧などの持病を持つ人が重症化すると中国では報告されています」と解説した。

防護甘かった感染検疫官

   検疫官の感染は過去にない。この検疫官はクルーズ船内で乗客の体温測定や質問表の回収を行っていた。マスクと手袋はつけていたが、防護服やゴーグルは着用していなかった。厚生労働省は「WHO(世界保健機関)の基準に従い、問題はなかった」としている。

   寺嶋教授は「質問表の集計中は手袋をはずす。その時に感染した可能性がある」と推測する。下川美奈(日本テレビ社会部解説委員)は「気をつけているはずの検疫官までがかかるとは、それだけ感染力が強いのだと改めて感じます」