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<来週のエール>(第9週「東京恋物語」)
記念公演の最終選考に残った音...ところが、憧れの双浦環は厳しい「あなたの歌は何も伝わってこない」

   音楽学校の記念公演で上演する「椿姫」の主役最終選考には、古山音(二階堂ふみ)と夏目千鶴子(小南満佑子)の2人が残った。ところが音は、審査員として招かれていたオペラ歌手・双浦環(柴咲コウ)に、「あなたは今のままでは夏目さんに勝てないわよ。何も伝わってこなかったの、あなたの歌からは」と厳しく言われてしまう。

   音は悲恋の主人公・ヴィオレッタの気持ちを理解するため、カフェーで1週間だけ働くことにした。ある夜、指名を受けた音が席に向かうと、村野鉄男(中村蒼)が待っていた。音のことが心配で仕方ない裕一に頼まれたのだ。

   鉄男は現れた女給の希穂子(入山法子)を見るなり、「どしてこごに...、ずっと探してだんだ」と顔色を変えた。2人は希穂子が仲居をしていた福島の料亭で知り合い、付き合っていたが、鉄男に新聞社の社長令嬢との縁談が持ち上がって、希穂子は黙って福島を去った。

村野鉄男は去っていった恋人に再会したが、相手は取り付く島もない

   音のカフェーでのアルバイトの最終日、鉄男が希穂子に会いに来たが、「お話することはありません。お引き取りください」と取り付く島もない。希穂子は思いを押し殺して、ずっと耐えてきたのだった。

   追い返され落ち込む鉄男を、裕一と佐藤久志(山崎育三郎)が、酒を酌み交わして励ましていた。酔った鉄男が「書いでみだんだ」と突然、詞を差し出した。題は「福島行進曲」だった。行進曲と言いながら、恋の詞でもあった。裕一は「すごくいいよ、鉄男くん。この詞に曲を付けさせでくれないか」と、1晩で曲を書き上げた。翌日、レコード化も決まった。歌うのは久志だ。裕一はようやくプロデビューを果たした。

   喫茶「バンブー」で行われたお祝い会に、音が希穂子を連れてきた。「福島行進曲」が流れる中、鉄男は希穂子に「この詞を書げだのは、君のおかげだ」と告白した。希穂子は涙をこらえ、「私、結婚が決まったんです」とウソを付いて去っていった。まだ身を引こうとしているのだ。

   数日後の最終選考会で、音は鉄男と希穂子の姿を思い浮かべながら歌った。音は見事、ヴィオレッタ役を勝ち取った。

(NHK総合あさ8時)