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大河「麒麟がくる」風間家康が来たー!の大興奮 一方で「桶狭間のフィクサーが帰蝶ってアリ?」「マザコンドラマか!」と疑問の声も

   NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第20話「家康への文」が5月31日(2020年)に放送されたが、ついに後の徳川家康になる松平元康(風間俊介)が登場した。

   ネット上では「風間家康が来たー!」と大興奮が起こった。その一方で、今回も桶狭間の決戦を前に信長(染谷将太)を影で動かす帰蝶(川口春奈)の暗躍ぶりに、「桶狭間のフィクサーが帰蝶ってアリか?」と疑問の声も。

  • 風間俊介の家康(NHK「麒麟がくる」の番組ホームページより)
    風間俊介の家康(NHK「麒麟がくる」の番組ホームページより)
  • 風間俊介の家康(NHK「麒麟がくる」の番組ホームページより)

「麒麟をつれてくるのは、やはりこの家康か?」

   「家康への文」では今川義元(片岡愛之助)が再び尾張への侵攻を開始する。成人した松平元康(旧名・竹千代/風間俊介)が先鋒を任されるが、明智光秀(長谷川博己)は戦を回避するべく動き出す。帰蝶(川口春奈)と信長(染谷将太)に光秀は元康の母・於大(松本若菜)と伯父・水野信元(横田栄司)と接触をするように仕向けるのだった......。

   ネット上では家康登場にこんな声が相次いだ。

   「厭離穢土・欣求浄土が家康の生涯の旗印。麒麟をつれてくるのは、やはりこの方!?風ポンの演技なかなかのもんでした。若々しさ、賢さ、そして憂いも感じていい若殿振り。しかし、駒ちゃんと歩いているシーン、身長があまり変わらず、ちまっとしていて可愛らしかったなあ。信長も家康も見た目可愛い今大河」

   「染谷信長に続いて風間家康もなかなかの好演。さすが少年時代からのジャニーズ経験がものを言っている。何年も会っていない母親からのわが子を思う手紙にこっちも涙が。それだけでも家康は幸せ者だ」

   「風間君本人のコメントに、皆さんが知っている家康は天下を狙う大名になってから。狡猾で非情な面もある家康を後ろから追っての若い家康にはしませんと言っていた。おそらく染谷君の信長のように、新しい家康像を見せてくれると期待しています」

   「風間くんは日曜ドラマ『陸王』で誠実な銀行員役をされていましたが、顔の感じが善人なので、悪人の役はしづらそうですよね」

「マザコン信長とマザコン家康を動かす帰蝶と於大の方」

   母親の於大の演技にも「泣けた!」という声が。

   「松本若菜さんの於大の方の演技に見入りました。帰蝶さまも、信長さまも、少し貰い泣きしていましたか?民を守るためにどうするべきか。出だしの、寺子屋で、光秀さまが子供たちに教えていた言葉が活きて感じました。」

   「16年も会っていないって......。於大は竹千代が何歳の時以来になるのだろうか?成長した我が子の姿を見た時、涙なくしてはいられないだろう。母子の対面シーンあるのかな。見たいなあ」

   「今川義元が猫を撫でてマチャアキと対面した部屋は『国内』のもの。織田夫婦が於大の方と対面した部屋は『海外』のもの。 演出さすがです」

   また、こんな声も。

   「マザコンドラマと思えます。マザコン信長にマザコン家康。帰蝶さんに甘える信長は母の愛に飢えていた。家康も母に会えずに辛い日々を過ごした。だから駒さんに甘えているのかな。そんな解釈もあるかも知れません。信長は帰蝶さんのために城を作っていて、黄金の瓦が出てきたと言う報道がありましたね」

   マザコンドラマといえば、帰蝶が暗躍しすぎではという声が多い。

   「相変わらず帰蝶と信長のいるシーンになるとワクワクする。弾けそうな躍動感。2人のフィフティーフィフティーな関係がいい。帰蝶が出しゃばり過ぎという批判もあるが、たぶん信長の好きなタイプ。どんぴしゃだったと思う」

   「私は本作の帰蝶の役割は、光秀と信長を繋ぐファクターを遥かに超えたものを課されていると思いますよ。副主人公と言ってよいと思います」

「戦国フェミニズムをやりたかったら朝ドラでやって」

   「桶狭間の戦いという歴史的な大イベントを、フィクサー・帰蝶がボンクラ信長を促して、元康ママを動かし、こともあろうに駒しかアタマにないマザコン元康の情に訴えるという、なんともアホらしい茶番劇に仕立てた脚本家とスタッフに絶句。さらにスゴイのは『いったいこのドラマの主人公はだれ?』って感じの光秀の、あまりにあまりな存在感のなさ。このドラマって、もう徹底的にわけがわからん!」

   「帰蝶。なんでこの時代の女が戦略決定に重要な役割を果たす?それも桶狭間。そりゃあ日野富子とか淀君とか北条政子とか国の行末にすごい影響を及ぼした女はいたよ。でもそれは権力者亡き後の後継者の母としてだ。現代フェミニズムをやりたいのなら朝ドラでやってくれよ」

   「いや、帰蝶が信長を熱田宮に行くように仕向けましたが、信長はちゃんと光秀の策だと解っている。まあ信長をうまく乗せる帰蝶の手腕があるから成功したのだろうね」

   さて、次回はいよいよ本能寺の変だ。期待が高まる。

   「大河史に残る名作だ。完璧なまでの群像劇。斎藤道三や斎藤義龍、信長と帰蝶、足利義輝と三好長慶と松永久秀と細川藤高、さらには今川義元、松平元康、羽柴藤吉郎秀吉に至るまでが魅力的に描かれている。すべてが思い入れある人物として物語を進行している。主人公の影が薄いという感想もあり得る。だが、大河の真の魅力は群像劇。かつての名作、黄金の日々も太平記も群像劇だったよ」

   「信長を登場させるドラマにおいては、ましてや大河においては、どんな視点で描こうとも桶狭間はヤマです。『狙うは今川義元の首一つ!』。今川義元を演じる愛之助さん、抜群の演技力と、見た目も義元に合っていて見入ってしまいます。どんな最期になるか、来週の桶狭間、楽しみです」(テレビウォッチ編集部)