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全面解除を一番喜んだのは江の島のトンビ 観光客から食べ物を奪い放題!「お腹すかせていたなあ」

   緊急事態宣言が全面解除となり、この土日(2020年5月30~31日)は、繁華街だけではなく、神奈川・江の島の海岸にも多くの人がやってきた。それを待っていたのが土産物屋や飲食店だけでなく、トンビの大群だ。もともと海辺に多いが、湘南海岸では繁殖が広がっている。

   この日も、何羽もが上空でヒュルルル~と鳴きながら輪を描いていた。そして時折、急降下して、浜辺でくつろいでいる人たちの手から、おにぎりやサンドイッチを強奪するのだ。

空から急降下、おにぎりやサンドイッチを強奪

   2人連れの女性がおにぎりをほおばっていると、斜め後ろからトンビがサーッ舞い降り爪でつかもうとして失敗すると、別のトンビが砂浜に落ちたのをくわえて飛び去った。女性は悲鳴を上げる。「一瞬でした。(手で持っていたのに)落とされて転がって、取っていっちゃいました」

   目の前で見ていた取材スタッフの松田朋子も「あああ~」と驚き、リポートにならない。

   休憩スペースのテーブルに食べ物を置いておくと、それを狙ってくる。2か月ぶりの外出デートで男性が作ってきたサンドイッチも、ラップに包み容器に入れていたのに、ふたを開けていたらやられた。男性は「スキを衝かれました」。連れの女性は「残ったのを大事に食べます」

   地元住民は「観光客がコロナで来なかったので、彼らもお腹すいちゃって凶暴になってるね」と話す。

   自粛中は海岸にほとんど人影はなくなり、トンビは2か月も餌にありついていなかったというわけか。

文・カズキ