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フジモン 離婚したユッキーナと「子連れ同棲中」別れても友だちみたいなもの...これじゃ結婚と変わらないじゃない

   富川悠太が約2か月ぶりに「報道ステーション」に戻ってきた。新型コロナウイルスに感染していたのに気づかず、無理して番組に出て、自分だけではなく、プロデューサーやスタッフにも感染を広げてしまった。番組冒頭、緊張した表情で頭を下げた。やっと戻ってこられたという安堵の気持ちはないようだ。

   番組の途中で、自分の感染に至った経緯を話し、入院中に撮られたビデオを流した。富川によれば、4月3日(2020年)と4日に38度台の熱が出ていたという。しばらくすると平熱に戻ったため、打ち合わせ、番組出演をして、9日に病院へ行って検査、陽性反応が出たため10日に入院した。

   終始、原稿を読みながら、訥々と話す口調には、富川らしさがなく、彼の置かれた微妙な立場を思わせた。途中、女性アナがプロデューサーの謝罪文を読み上げた。富川から発熱のことを聞いていたにもかかわらず、番組に出したのは私の責任というような文言だったが、少しでも富川のミスを軽くしようという意図を感じた。富川は、多くのお叱りを頂いたといい、「もう一度初心に帰ってニュースを取材し、感染防止にお役に立ちたい」と結んだ。

   全体に言葉が浮いているという印象だった。彼には、家で静養中に、彼の妻が子どもを大声で叱責するため、近所から苦情が出て、警察と児童相談員が何度か家を訪ねたという、文春オンラインが報じた件もある。本来ならテレビで一方的にしゃべるのではなく、説明するための会見を開くべきであった。テレビ朝日側が嫌がったのか、本人が逃げたのか。どちらにしても、富川の完全復帰はまだ先になるのではないかと思わざるを得ない。

   フライデーは、フジモンこと藤原敏史(49)が、離婚したはずのユッキーナこと木下優樹菜(32)と子どもたちと一緒に暮らしていると報じている。木下が実姉が勤務していたタピオカ店に恫喝めいたメールを送ったことで騒動になり、夫婦の間に亀裂が入り離婚にまで発展したといわれている。

   だが、昨年大晦日に離婚を発表して、年が明けてから家族で都心のタワマンに引っ越したと、芸能プロ幹部が話している。事実、藤原と木下が、子どもも一緒に仲良くしているところを、フライデーが目撃している。フライデーの直撃に藤原は、離婚は事実として、「夫婦であるがゆえに、細かいことが気になったり、『あんまり言いたくないけど、ここは注意せなアカンな』というところが出てくるんですよ。でも、夫婦じゃなくなると、それがあまり気にならなくなるというか......。別れた後も友達関係を続けるカップルの方がいらっしゃるでしょ? それに近いのかな」と話している。わかるなその気持ち。だけど、一緒に住むことはないんじゃないか。それだったら結婚しているのと変わらんと思うけどね。

テレビも新聞も取材に来なかったが、安倍私邸前にフリーター・失業者70人!「アベも貧乏やってみろ」

   アホがまたアホなことをいった。麻生太郎財務相が新型コロナウイルス感染症で、日本の死者が欧米主要国に比べて少ないのは、「民度のレベルが違う」とほざいたのである。一瞬聞いたときは、日本人の民度が低いから死者の数が少ないという意味だと思った。だってそうだろう、安倍政権はコロナ対策を何もしないのに、感染者も死者も少ないのは、「ジャパニーズ・パラドックス」といわれているように世界が不思議に思っているし、われわれ日本人にも全くわからないのだから。それとも麻生は、日本人は強制しなくても、自粛といえば唯々諾々とお上のいうことを聞く、御しやすい連中だといいたいのだろうか。

   週刊新潮が報じているように、コロナの感染者や死者の少ないのは台湾、韓国、ベトナムなどアジア圏で、日本だけが特別ではない。また、WHOも危惧していたアフリカ大陸も、感染者数が15万人弱、死者は4000人を超える程度で、アメリカやブラジルと比べると、感染は抑えられている。麻生はトランプにいえるのか!「お前さんのところは民度が低いから感染者が多いんだ」と。

   安倍政権への怒りが収まらない。フライデーが、5月31日(日曜日)の午後、安倍の私邸の前に、20代から50代の学生、フリーター、失業者たち約70人が集まり、「アベ、出てこい!」「アベも貧乏やってみろ!」と悲痛な声を上げた現場を掲載している。

   私邸の前には警官たちがズラリと並んで、彼らの前に立ちふさがっている。国民を守ろうともせず、コロナに乗じて甘い汁を吸おうとしている安倍政権など、警官たちが守る価値などあるのか。この集会の取材に、テレビや大新聞はほとんど来なかったと、フライデーが伝えている。

   ところで、このところ駅で買う新聞は東京新聞と決めている。6月4日は「中小企業給付金 850億円 追加委託へ 2次補正で政府 契約継続方針 法人ずさん決算開示せず 電通隠し政府正当化」と報じ、5日は「電通に最大38億円 給付金業務『管理費』膨張」と、連日報じているからだ。

   国民が不自由な生活を強いられているとき、電通と癒着して国民の税金を中抜きしようなんて、こそ泥以下のやり口である。東京新聞に頼みたい。電通と安倍昭恵の黒い人脈を調べてくれないかな。元電通社員の昭恵を、電通が懐柔していないはずがない。昭恵担当という人間がいるはずだ。昭恵のことだ、何もわからず、「はいはい」と聞いて、役人たちに指示しているのではないか。そう思っているのだが。

京アニ・青葉真司を生かした医師たちの矜持「誰であろうと、目の前の患者は全力で治療を尽くしたい」

   週刊文春は、アニメ制作会社「京都アニメーション」の第1スタジに放火して、社員36人を死亡させ、34人に重軽傷を負わせた青葉真司(42)の治療をした主治医の告白を掲載している。いい目の付け所である。

   自分も90%の火傷を負い、ドクターヘリで近畿大学病院に運ばれたのは事件から2日後だった。人工呼吸器が付けられた青葉を見たとき、担当のA医師は「正直、最初に見たときは経験上『これは絶命する』と思いました」と語っている。

   熱傷深度Ⅲ度という重篤な状態で、ほとんど救命ができない状態だったという。A医師のほかに熱傷専門医などのチームが結成され、ベテラン看護師らが配置された。A医師は治療に際し、青葉にこう言葉を投げかけたという。「俺はお前に正面からぶっかっていくから、お前も逃げるなよ」

   チームは週に2~3回は病院内で寝泊まりした。人工真皮のみで行うという前代未聞の治療が行われた。青葉は終始、医師たちには礼節を尽くしたという。昨年10月(2019年)、初めてお粥を食べたとき、青葉は、「うめー」と感嘆の声を漏らしたという。

   近大に「被害者をそっちのけにして加害者につくなんて、医療の倫理に反している」という怪文書が届いたこともあった。だが、医師たちには、事件の解明より、「とにかく目の前の患者に対して全力で治療を尽くしたいという思いだった」(A医師)

   途中でチームリーダーが、「離脱したい奴はいるか?」と聞いたが、誰も手を挙げなかった。「今思えば、誰も手を挙げる余裕などなかったのかもしれません」(同)。 5月27日、青葉に逮捕状が執行された。犠牲者が36人にも及んだと聞かされ、「2~3人だと思っていた」と話した。

   週刊新潮は、青葉の治療代が数千万円に上るとして、そんなに医療費を使ってまで、青葉を生き長らえさせる意味があったのだろうかという特集を組んでいる。バカなことを、と私は思う。A医師がいうように、患者が誰であれ、何とか手を尽くして命を助けようとするのが医者の使命である。たとえそれが残忍な殺人犯であってもだ。

   裁判が始まるのはまだ先になりそうだが、動機を含めて、事件の真実を知りたいのは、被害者の遺族も同じであろう。

金欠にあえぐフェンシング協会―メダリストでもウーバーイーツ配達員!マイナー競技は有力スポンサー付かず

   スポーツ界には金銭をめぐるごたごたが多い。今度はフェンシング協会である。全国に49もの支部を持つ組織の頂点に立つのは、世界選手権で日本人初の金メダルを獲得した太田雄貴会長(34)。まだまだ競技人口も少ないフェンシングだから、カネの苦労も多いようだが、太田のやり方に否を唱える選手が多いと、週刊新潮が報じている。

   遠征費用も全額、選手の負担にされて、ロンドン五輪のフェンシング男子フルーレ団体の銀メダリストの三宅諒選手(29)は、ウーバーイーツの配達員をしているという。週刊新潮の直撃に太田は、「不徳の致すところ」「真摯に受け止め反省すべき点はする」というが、財政事情が年々厳しくなっているので、いまのところいい解決策は見つからないようである。マイナースポーツといっては失礼だが、このように苦労しているスポーツ団体はいくつもあるのだろう。

   NEWSの手越祐也がジャーニーズ事務所から活動休止処分を受けて、事務所を辞めるのではないかといわれている。週刊文春が直撃しているが、「ひとつだけいえるは、僕は今後、絶対にファンを裏切らないし、自分を応援してくれるファンは絶対幸せにするということ。それだけは信じてほしい」というだけ。なんのこっちゃ、さっぱりわからんがな。

   サンデー毎日で、ノンフィクション作家・森功の連載「鬼才 齋藤十一」が始まった。齋藤は新潮社の編集者で、数々の作家を見出し、週刊新潮を成功させ、フォーカスを創刊したことで知られる。亡くなるまで、週刊新潮に関与し、タイトルを考えていた。

   私のような平凡な編集者からすると、神様のような人である。佐野眞一が齋藤についての短いものを書いている。私も一時、齋藤を書こうと思って、北鎌倉の齋藤の家を訪ね、奥さんに話を聞きに行ったことがある。ちょうど今頃の時期だった。アジサイ寺が真下に見える素晴らしい景色を見ながら、齋藤が好きだったクラシックのレコードを聞いたことがある。鎌倉にある齋藤行きつけの居酒屋で何度か呑んだこともあった。森功は新潮社の出身である。彼が、齋藤という人間をどう書くのか、楽しみである。

   最後に、佐伯啓思京都大学名誉教授が「コロナ後」について書いている中の一節を紹介したい。<自然現象の前では人間は無力であり、いつかは死ぬ。その前に自分の生き方を定めておく以外にないのである。コロナは、死を前提にどう生きるかを改めて我々に問うたと言えよう>

   コロナについて書かれた文章としては一番心を打たれた。全文読むことをお勧めする。(文中敬称略)

【絶対当たらない馬券術】1番人気馬が連勝中――安田記念もアーモンドアイに迫る2着探し

   今週は安田記念。昨年の雪辱をアーモンドアイが果たせるかが焦点のレースである。このところ、続いて断然の1番人気が勝っているから、ここも2着探しだろう。

   インディチャンプはアーモンドの標的になり、意外に苦戦すると見る。そこで、アドマイヤマーズ、グランアレグリア、クルーガー、ダノンプレミアム、ダノンキングリー、ヴァンドギャルドまで。GOODLUCK!

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)、『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)、『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、 『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)、『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。