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綾野剛&星野源「MIU404」にネットで称賛と疑問の声!「号泣!見ごたえありすぎ」「2人のバディが絶妙」「米津玄帥の主題歌ステキ」「なぜアラフォーの爬虫類系男子が2人?」

   綾野剛(38)と星野源(39)がダブル主演するTBS系ドラマ「MIU404」(ミュウ・ヨンマルヨン)が人気急上昇している。初回の6月26日(2020年)放送の視聴率が13・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、さらに2回目も11・5%(同)と二けたスタートを果たした。ネット上では「2人の掛け合いが絶妙」「人間ストーリに号泣」と称賛の声があふれている。

  • 松下洸平が迫真の演技(TBS「MIU404」の番組ホームページより)
    松下洸平が迫真の演技(TBS「MIU404」の番組ホームページより)
  • 松下洸平が迫真の演技(TBS「MIU404」の番組ホームページより)

テンポがよくアクションがたっぷり

   脚本は「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS)などをてがけた野木亜紀子さんだけに、物語のテンポがよく面白い。ジョークを散りばめられたセリフも楽しめる。また、最近の刑事ドラマでは、自主規制であまり見なくなったカーアクションやバイオレンスをたっぷり詰め込まれているのが嬉しい。

   舞台は警視庁刑事部機動捜査隊(通称MIU)。事件の初動捜査を担当し、勤務上24時間以内に解決しなくてはいけないのがミソ。設定からしてスピード感あふれている。綾野剛演じる暴走しがちな熱血漢・伊吹藍と、星野源演じる沈着冷静な・志摩一未がバディを組む。この2人がコンビを組む。

   2回目の物語は、NHKの朝ドラ「スカーレット」でブレイクした松下洸平をゲストに迎えて――。伊吹と志摩がパトロール中、殺人事件の現場から容疑者が人質をとってクルマで逃走したという情報が入る。2人は前を走る車両に容疑者の着衣と一致する男(松下洸平)が乗っているのを発見、「走る人質監禁立てこもり事件」と見立てて車を追尾すると、トンデモナイどんでん返しが待っていた......。

富士山バックに松下洸平の迫真の演技に号泣

   ネット上では、こんな称賛の声があふれている。

   「見ごたえありました。山梨の美しい景色。憎い父とかぶって上司を殺してしまった犯人と、人質になった夫婦が切なかった。人質になった奥さん、車中で加々見にもたれかけられて母性本能と、亡くなった息子さんへの思慕で、どんどん気持ちが入り込んでいくのがわかった。ご主人も同じ気持ち。もしかして2人にとってドライブは亡くした息子と以来かもしれない。人と人はどこかで共鳴し合うのかもしれない。それも運命なら未来に期待ができる」

   「もう二度と息子に『ごめんなさい』を言えない夫婦の『ごめんね!』が、もう二度と父親に『ごめんなさい』を言ってもらえない青年に届いた時の、あの表情に涙...。間違いない!米津玄帥さんの8月発売のニューアルバムは想像を絶するくらい売れて、大記録を作ってしまうのだろうな。主題歌の一番の聴きどころでセリフがないところが、凄くシビレます!」

   「今回はかなりアクションが控えめで、そのぶん人間ドラマがクローズアップされていました。人質役の鶴見慎吾さんも願いを込めて無実を信じていたのだと思います。終始優しく取り乱すことなく良かったです。いつの日か更生してご飯を一緒に食べて欲しいとも思いました。どんな理不尽な環境であろうと憎くても相手を殺してはダメなのです。殺したら負けなんだよ、というセリフが印象に残りました」

   「松下洸平くんの迫真の演技に号泣。富士山をバックに、信じてくれた夫婦に頭を下げる姿に、声を上げて泣きました。あの富士山を、彼は子どもの頃からどんな思いで見ていたのか。息子を信じてやれずに失った親の苦悩、虐待サバイバーの加害者。社会派の野木脚本の真骨頂ですね。コウノドリとはまた違う2人の掛け合いにはまだ慣れないですが、どんどん面白くなる予感大!!楽しみにしています」

   「極上のジグソーパズル。面白かったです。各エピソードに巧妙に張られた伏線に唸りました。物語の進行と共に伏線が回収され、新たな伏線が張られる...。絶妙過ぎて私には高難度の白無地のジグソーパズルを解いているようです。このパズルのピースは、一見すると同じ白いピースですが、実は微妙な濃淡があり、最後のピースをはめれば描かれている物がわかる、そんな気がします」

   「あの夫婦の最後に投げかけた言葉『今度こそうどん食べよう』は米津玄師の歪んだ曲にのっかっていて恐怖を感じた。殺人犯にこんなに思い入れして大丈夫なのか。とても人柄の良いご夫婦のこれからを想像すると悲しくなってしまい感じた恐怖。こんな結末は読めませんでした」

綾野剛と星野源のコンビは噛めば噛むほど味が出る

   綾野剛と星野源のコンビについてもこんな意見が。

   「綾野さんの大らかな、そして犯人を鼻から偏見の目で見ない優しさ、そして人柄が溢れる笑顔。もうすべてが素敵でした。星野さんも綾野さんとは正反対な真面目で実直な姿を上手に表現されていて面白いです」

   「伊吹と志摩のコンビ、なかなかいいジャンと思いながら見ています。冷静で有能、誰も信じないルール遵守のクールな志摩と、勘が鋭く型破りで熱い伊吹のコンビはベタだけど、影響しあって少しずつ成長している2人が面白い。『もう簡単に拳銃は抜かないよ!』という伊吹、『殴って悪かった』と頭を下げる志摩。反発しあっているけど意外に素直な2人を、可愛いと思いました」

   「噛めば噛むほど味が出る2人だ。1回目を見た時はメロンパン車に乗ってチャラい会話のやり取り。トイレで簡単に夫婦に抑えられて犯人を逃して、ありえねーって。なんだかなぁ、イマイチかと思ったけど、2回目見たらグッと引き込まれた。綾野剛のチャラい時と、犯人に真摯に語りかける時とのギャップがいい。ドラマ全体の軽さと重厚さのバランスもいい。感電が流れる瞬間鳥肌が立つ。やっぱ米津さん天才」

   「2人の掛け合い好きだなあ。一見ぶっきらぼうでいながら、いざとなると繊細な一面をみせる伊吹。几帳面にセオリーを通すかと思えば、いざとなると突っ走る志摩。展開としてはあれこれあるけれど、2人を見ているだけでけっこう面白い。あとは、早口の応酬がもう少し、しっかり伝わるともっといいのに」

   また、こんな辛口の意見もあった。

   「星野源と綾野剛って雰囲気似てないですか? なぜ爬虫類系男子が2人なのか。こんなに沢山俳優がいるのに、ちょっと別のタイプをキャスティングしてほしかったかも」

   「やっぱり主役2人の年齢が高すぎると思う。2人とももうすぐ40歳でしょう。もう少し若手の俳優さんでもいいんじゃないかな。綾野さん・星野さんともに、その若手を見守るくらいの年齢じゃないかなぁ」(テレビウォッチ編集部)