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「MIU404」菅田将暉の衝撃登場が不気味すぎる!「ダークサイドヒーローか?」「主役2人を完全に食った」「ピタゴラ装置の落ちたパチンコ玉が深い」

   綾野剛(38)と星野源(39)がダブル主演するTBS系ドラマ「MIU404」(ミュウ・ヨンマルヨン)の第3話が10日(2020年7月)に放送され、平均視聴率は10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と二ケタ台をキープ、好調を維持した。

   予告なしで菅田将暉(27)がラストに突然登場、ドラッグを後輩高校生に勧める謎のワルを演じて、ネットでは「ま、まさか菅田将暉か?!」「ここで菅田将暉ぃ~?次回から出るの?」と驚きと期待の声が上がった。

  • 2人の掛け合いが絶妙な「MIU404」(TBSの番組ホームページより)
    2人の掛け合いが絶妙な「MIU404」(TBSの番組ホームページより)
  • 2人の掛け合いが絶妙な「MIU404」(TBSの番組ホームページより)

「いきなり深い闇が出現! まさにドラマの『分岐点』だ」

 

   物語は――。西武蔵野署管内で「痴漢に襲われている!」という女子高生からとみられるイタズラの通報が頻発。イタズラ通報は「通報したプレイヤーが警察から逃げ切ったら勝ち」というネット上のゲームのルールを模倣した愉快犯の遊びの可能性が高い。

 

   これまでイタズラ通報に対応した警官全員が犯人に逃げ切られたと聞いた伊吹藍(綾野剛)は「足で負ける気はしない」と、犯人逮捕に名乗りを挙げる。伊吹と志摩一未(星野源)がパトロールしていると、これまでのイタズラと同じ手口の通報が入った。駆けつけると公衆電話の近くに犯人がいた。しかし、伊吹はあっさり逃げられてしまう。その足の速さとリレー形式のチームワークで逃げ切る方法から、伊吹と志摩は高校陸上部の連中ではないかと目星をつける......という展開だった。

   ネット上では最後に登場した菅田将暉に衝撃の声があふれている。

   「コミカル8シリアス2くらいの比率でいくのかと思ったら、3話でいきなり深い闇が出現。菅田将暉の登場の仕方は衝撃的で、かつ観る者を不安にもさせた。あの1人だけこぼれ落ちた高校生はどうなってしまうのか。で、志摩があえてピタゴラ装置を作って、パチンコ玉の軌道を人生になぞらえたのは、九重だけでなく視聴者を意識しての野木マジックだ。あんな風に可視化されることで、自分もまたパチンコ玉のように何かの力に翻弄されて生きていると、リアリティーをもって迫ってくるものがあった。ちょっとした加減で明暗が別れる。出会う人、出会ない人で人生が変わる。あの高校生のように。それはドラマの向こうの他人事ではなく、現実に私たちの身に起こっていることだ。タイトルの『分岐点』の意味するところの見事さ。カーチェースとかエンターテインメント的要素も散りばめながらも、いろいろ考えさせられる深いドラマ。野木ワールドに完全にハマりました」

少年たちはパチンコ玉のようにダークサイドに落ちるのか?

   「分岐点。どこで何がきっかけで道が分かれるのか、誰にもわからない。志摩と九重の深夜の会話の時は、ピタゴラ装置まで作ってどうしてこんな演出を、と思ったが。最後はそうきたかって感じで腑に落ちた。志摩や伊吹と出会い正しい道へと歩き直す少年たちと、九重と出会い深い闇の道へ逸れてしまう少年。そしてまたこの少年は、闇に引きずり込む菅田くん演じる人物と出会い、ダークサイドに堕ちてしまうのだろうなと想像させる。菅田くんの悪い笑顔と机から落ちてしまうパチンコ玉の演出。余韻がすごいし、怖さすらある。いやー、今回も参った。唸った」

   「菅田将暉登場には驚いた。確かにドラマのテイスト変わるし、主役2人とも喰っちまうくらいインパクトある危険な俳優だもの。キャスティングがスゴイ。良い意味での化学反応の期待が大きい。伊吹と志摩の一見対称的なキャラは、対立どころか3話にしてすでに分かり合っているし、会話がイチャついている感すらある。全編を通して2人の関係性は更に変化する展開はあると思うよ。その起爆剤が菅田将暉なんじゃないかな」

   「『分岐点』、とても深い話でした。陸上部の成川君、こぼれ落ちたパチンコ玉のように、道を踏み外してしまうストーリーが今後描かれるのかな。菅田将暉は闇社会ですり抜けて、暗躍している雰囲気を感じました。役どころ的には『アンナチュラル』の犯罪の片棒を担いでいた、フリーライターの宍戸と同じニオイがする。今後起こる何かの事件と複数結びついて、少しずつ正体がわかってくるのかな」

クールな九重世人の成長も楽しみだ

   また、副主人公的存在のクールな九重世人(岡田健史)の今後にも期待の声が。

   「ドラマ途中、志摩と九重の会話が興味深かった。伊吹を許容できない九重。買っていると言う志摩。そこに登場するピタゴラ装置とパチンコ玉。障害物の数は人によって違う、と言いながら、装置に障害物を足す志摩。でもパチンコ玉は見事に伊吹の手に届く。その後、伊吹はそれを九重へパス。九重は落としてしまった。パチンコ玉は少年。伊吹と志摩は、長所、短所それぞれあるけれど、ある程度成熟・安定したキャラクターだと思う。だからこそ、ふたりには『過去』という乗り越えるべきハードルを用意して、この先のドラマの見せ所とするのだと思う。心の成長という意味では、大人になりきれていない九重がとても楽しみ。第2の主人公のようにさえ感じる」

   「過去に何か傷を持ち、正義感という言葉がキライな陰のある有能な刑事と、これまた過去に何かありそうだけど、熱血単純バカな刑事。こう書くとホントよくありそうな設定で、ともすればステレオタイプのキャラクターの安っぽいものになりそうなのに、野木さんの脚本の妙か、お2人の演技の妙なのか(多分両方)、2人の距離感が絶妙で、不思議なリアリティーをはらんだ絶妙な空気感を出している。シリアスとコミカル、緩急が素晴らしいです。九重ら周りの出演者も含め」(テレビウォッチ編集部)