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ろくでなし子、最高裁で有罪確定も「この6年、本当に楽しかった」 女性器3Dデータ配布

   芸術家のろくでなし子が16日(2020年7月)にツイッターを更新し、自身の女性器の3Dデータを配布したとして、わいせつ電磁的記録頒布などの罪に問われていた裁判で有罪が確定したことを報告した。

   最高裁第1小法廷はこの日、罰金40万円とした1・2審判決を支持、被告による上告を棄却。刑が確定した。ろくでなし子は判決直後に、

「有罪でした。でも、この6年、本当に楽しかった けいさつ、ありがとう」

と、笑顔の写真とともにツイートした。

   フォロワーからは、

「結果には時代にそぐわない理不尽さを感じますが、ひとまずケリが付いたということで... 本当にお疲れ様でした。」
「お疲れ様でした。猥褻か藝術かを問うと、何故か真面目になる程笑っちゃうという発見をなし子さんから学ばせていただきました!」
「お疲れ様でした!これほどまでに裁判を活き活きと駆け抜けた人を見たことありません。百倍返しで良いことありますように」
など労いの言葉寄せられている。

   ろくでなし子はその後ブログも更新。冒頭、上告棄却について「残念なものとなりました」とし、「控訴審の東京高等裁判所にて、作品展示に関しては無罪判決が確定していたものの、残りの罪状についても、当然、無罪であると信じておりましたので、納得がいきません」と吐露した。

「わたしは、『女性器はなぜ、卑猥なものとされ、タブーとされるのか?』と疑問を持ち、そんな女性器のイメージを覆すべく、かわいく、面白く、笑えるような作品作りをして参りました。そして、裁判では『わたしの体の一部である女性器は、当然にわいせつであると判定されるべきではない』と主張し、わたしの体をモチーフにした物をわたし自身が表現する自由を奪う警察や司法に対し、異議を申し立てて来ました。しかし、最高裁は、結局『女性器だからわいせつ』という、従来の古臭い価値基準から全く抜け出せなかった様です」

   こうした思いを含め、約1800字にわたって心境を明かしている。