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「レジハラ」ってなに?レジ袋有料化に怒鳴るわ、エコ袋投げつけるわで、店員大迷惑

   「今月(2020年7月)1日からスタートしたレジ袋原則有料化。これまで見たことも聞いたこともないことが現場に起きています」と野上慎平アナが取り上げた。それが、「レジハラ」。レジ袋をめぐる、客から店員へのハラスメントが増えているという。

   「なんで有料なんだ! 金取るのか!」と中年男性に怒鳴られた。同じ客が数日後にやって来たので、また「レジ袋、大丈夫ですか」と聞くと、無視された。「ああいうお客さんがいると、こっちもつらいな」とあるスーパーのレジの10代の男性が話す。

   SNS上では「袋をくれないなら段ボール持ってこい! というおじさんがいた」「レジ袋ありますか、と言うと、これに入れて、とエコ袋を投げつけられた」といった声が寄せられている。

「レジ袋いりますか」のやり取りで、1日5時間半の浪費か

   「レジ袋いりますか? いりませんか? サイズは?」。そのやり取りは平均10秒。東京・新宿の「新宿八百屋」では、1日の来客数は2000人なので、2000人×10秒=20000秒、つまり約5時間半増えている。待ち時間が増えて客のイライラが募ることもあるというわけだ。

   さらに新型コロナウイルス対策で透明シートをつくり、店員、客もマスクをしているため声が聞き取りづらく、客が怒ってしまうケースもある。新宿八百屋の専務は、「疲労感が増えています。これを永遠に続けるというのがどうなのかと思います」と話す。

   ある調査会社によると、「レジ袋の有料化で不都合に思うこと」の1位は「自宅のごみ袋がなくなる」ことだった。東京23区ではレジ袋をそのままごみ袋に出すこともできるからだ。全国の自治体では約6割は有料指定のごみ袋を買わなければいけない。そこで、千葉市では市指定ごみ袋をそのままレジ袋にしてしまうという試みを始めている。

   野上「これからの参考になるかもしれません」