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「僕の人生を全否定」三浦春馬を追い詰めた母親の男とカネとマルチ商売!大叔父に「助けてください」

   三浦春馬ロスが治らない。30歳で死を選んだ彼は心の中にどのような闇を抱えていたのか。週刊文春と週刊新潮が闇の核心に迫る。文春で、三浦と親しい関係にあった知人がこう明かしている。<「そこ(自室に残された三浦の日記=筆者注)には『死にたいと考えた』『どう死ぬべきか』といった自身の死ついての考え方が長々と綴られており、遺書というべき内容です。これを読めば彼がいかに思い詰めていたかが、よく理解できます」>

   死について突き詰めて考えたのは、8月15日に放送される予定のドラマ『太陽の子』(NHK)で、太平洋戦争末期、神風特攻隊の一員だった石村裕之役を演じたこともあったからではないかと、その知人は見ている。病のため一時帰郷した石村は、仲間が次々に死んでいく中で、引き延ばされた自分の命と向き合い、家族には何事もないかのように振る舞った。三浦は"遺書"でこう書いているという。「散る運命を背負いながら、家族の前では気丈に振る舞おうとする気持ちを考え、胸が痛んだ」

   三浦は2018年にイギリスへ短期留学をするが、その前後から、自身の生き方に疑問を持ち始めたそうだ。そして彼に"事件"が起こる。「僕の人間性を全否定するような出来事があり、たちまち鬱状態に陥り、自暴自棄になった」そうだ。人間性を全否定とは何を指すのか。なぜそれが死を考えるまでに彼を落ち込ませたのか。文春も新潮も、そこに家族、とくに母親との関係の悪化を指摘している。

   小学生の頃に母親が離婚し、母親が通っていたホストクラブのオーナーと再婚する。三浦が二十歳の誕生日を祝ってもらったのは、土浦市内のカラオケスナックだったが、その頃の家族関係は良好だったという。だが7年ほど前、事あるごとに相談を持ち掛けていた学校法人を運営する母方の大叔父に、「助けてください」といってきたそうだ。大叔父は、三浦が「プレイベートでトラブルが起きた」といったという。

   週刊新潮はプライベート=母親との問題だとして、芸能関係者のこんな証言を紹介している。<「稼ぎは母への仕送りに充てるなど、三浦自身の金銭感覚はしっかりしていて、購入したSUVは10年ほど乗り続け、服もあまり自分で買わず、"貰ったモノなんです"と言って、スポンサーから提供されたものを愛用していた。放蕩することもなく、"土浦に戻って、町工場でも何でもいいから人目につかないところで普通に生きたい"って漏らすことすらあってね。何度も芸能界から抜けようとしていたけど、母親からこの家はどうなるのといった説得を受け、思いとどまってきたようです」>

   さらに週刊新潮は、母親は息子が小さい頃からマルチまがいのハーブティーの販売に熱を上げていて、息子が有名になると「春馬も飲んでいます」を売り文句にして、友人たちにも購入を持ち掛けていたと報じている。そうしたこともあったのだろうか、母親には携帯の電話番号も教えず、断絶した状態だったという。

   頭から死が離れなくなった頃に、実父と20年ぶりに再会したと、週刊文春が報じている。心臓の緊急手術を受けて助からないかも知れないというので会ったという。先の"遺書"にはこう書いてある。「母と離婚した理由を教えてくれた」「実父との再会が人生を見つめ直し、自分と向き合うきっかけを与えてくれた」

   先の知人が、実父との交流が三浦の人生の転機となり、それまでは義父の名字だったが、約3年前に籍を抜き、三浦姓に改称したそうだ。新潮で、一家を知る地元住民が、「(三浦がauのスマホのCMに出てから(母親=筆者注は)それまでは田舎の素朴な奥さんという風情だったのに、会う度に着るモノも変わり、仕立ての良い服を着るようになった」と語っている。

   息子が芸能界で成功すると、親がパラサイトして、稼いだカネを我がもののように浪費するという話はいくらでもあるが、それを苦にして息子が自殺するというのは聞いたことがない。母親との関係が三浦の心に暗い影を落としていたのは間違いないようだが、そこから自死を選ぶまでには、さらなる何かがありそうな気がする。

  • 橋本岳・厚生労働副大臣(首相官邸ホームページより)
    橋本岳・厚生労働副大臣(首相官邸ホームページより)
  • 橋本岳・厚生労働副大臣(首相官邸ホームページより)

コロナ禍で大忙しのはずが...厚労副大臣と政務官が職場不倫!高級スーパーで食材買って議員宿舎でお泊り愛

   こちらは永田町不倫のお話。当人同士は地味で華やいだ雰囲気はないが、2人の父親は有名政治家である。橋本龍太郎元総理と自見庄三郎元郵政大臣。橋本の次男で、現在4期目の橋本岳厚生労働副大臣(46)と、自見の次女で参議院議員の自見英子厚労政務官(44)である。

   普段なら、週刊文春もこの2人を張り込んだりはしないだろう。「勝手にやれや」というところだろうが、このコロナ禍で、普段から「強制労働省」「拘牢省」と揶揄されるほどのブラック官庁なのに、さらに職員はコロナ対応に追われ過労死寸前まで働き続けているのだ。そのナンバー2が、時期もわきまえずに不倫三昧ではということで、文春砲の出番と相成ったのだ。

   7月17日(2020年)。この日、東京の新規感染者数は過去最多の293人(7月30日には367人)になった。だが、岳副大臣は午後8時過ぎに厚労省を出て公用車に乗り込み、10分足らずで赤坂のBizタワーへ着くと、トイレで<濃紺の地味なポロシャツに着替え>(週刊文春)、高級スーパーで2人分の食料を買いこんだ。ちなみに岳議員は、衆議院赤坂宿舎で、子供4人と住んでいる。奥さんとは別居中だそうだ。

   彼はその後、自見の住む参議院麹町宿舎に向かった。それも通称「裏口」といわれる前でタクシーを降り、バッグからカードキーを取り出し、施錠センサーにかざしたのである。ということは、誰かがキーを渡していたということになる。これが事実なら、副大臣辞任どころか、議員辞職ものである。そこから岳議員が出てきたのは、約7時間後の午前3時55分ごろ。辺りを気遣いながらタクシーに乗り込み、子供らの待つ宿舎へご帰還したそうである。

   7月10日は赤坂の居酒屋。12日は丸の内のレストランで、自ら「三密は避けろ」といっているのに、2人はお構いなしに食事をした後、腕を組んだり肩を揉んだりと濃厚接触し放題。岳議員は妻子持ちだが、自見英子参議院議員は未だ独身。失礼ないい方になるかもしれないが、彼女はオヤジさんにそっくり。岳議員も、オヤジと比べると、男前はやや見劣りがする。

   2人が親しくなったのは今年2月(2020年)、集団感染が発生したダイヤモンド・プリンセス号に2人が派遣されたことがきっかけだったという。現場は混乱し、役立たずの人間が来てもと、ダイニングという作業場に待機させられることが多かったそうだ。しかも、今一人は、和泉洋人首相補佐官と不倫していると週刊文春が報じた大坪寛子厚労省大臣官房審議官だった。文春は、2人でいる時間が長かったので、親しくなったと書いているが、私は、そうではないと思う。不倫で名高い大坪を見ていて、「それじゃ私たちも」と肝胆相照らしたのではないか。

   いわば職場不倫というわけだが、2人はどう答えるのか。まず岳議員は、17日の件は「記憶にありませんね」。奥さんと別居中でも不倫になるのではと聞かれても、「違いますね」。離婚が成立したら自見と結婚するのか、「それは神のみぞ知ることです」。禅問答のようだ。

   自見議員は、橋本と交際しているのかに、「実は私、別にお付き合いしている方がおりまして、誰にも言ってないんですけど、岳先生にお伝えしております」。17日に岳議員が泊まったのではと突っ込まれても、「岳先生がどんな用事でどこに来られたかは存じ上げないです」。付き合っていることは否定しない?「まあ付き合っているって言われても仕方ないのかな」。女のほうが肝が据わっているようだが、別に付き合っている男がもしいたら、どう思うのだろうか。

   この程度の人間がコロナ対策を指揮しているのでは、お粗末なアベノマスクや「Go To」トラベルキャンペーンが出て来るのは必然なのだろう。

「湘南美容クリニック」にコロナ感染者丸投げ!菅官房長官のお友だちに競争入札もせず指定

   週刊新潮が続けてきた小池百合子都知事批判だが、今週は一転して、小池の天敵である菅官房長官批判へと大転換した。読む限り、このネタは小池筋から出たものであろう。簡単にまとめると、菅のポチといわれる和泉補佐官が、お台場にある機動隊のオリンピック用の宿舎を、中等症患者向けの臨時医療施設として活用するといい出したというのである。さらに和泉は、こういい放った。

   <「プレハブで医療行為にあたる運営主体は、菅官房長官の意向により、『湘南美容クリニック(SBCメディカルグループ)』に既に内定している」「『湘南美容』の創業者でグループ代表の相川佳之氏の内諾も取れている」>

   何で美容整形にコロナの対応を任せるのか。誰でも抱く疑問である。最近、ここは保険適用の一般医療の分野に進出したいと、病院を買収したそうだが、ここは十分なエビデンスもないのに、高額な「がん免疫療法」を行っていると批判されているという。そんな怪しげなところを競争入札もせずに、"お友だち"というだけで指定するのは、安倍の加計学園問題と同じで、許されるはずはない。

   都側は当然ながら猛烈に反発した。「国立病院か、もっとましな医療法人にしてくれ」。当然である。和泉は「国立病院は独自の役割があるからダメ、他の医療法人は人員を出す余裕がない」と拒否したそうだ。質が悪いとはこういう人間のことをいうのである。

   感染が落ちついたということで、この計画は宙に浮いているというが、計画自体は生きていて、いつまたゴリ押ししてくるか予断を許さないそうだ。人命にかかわること、ましてやコロナという感染力の強いウイルスと戦わなくてはいけない時に、美容整形グループという実績も何もないところに任せられるはずがない。

   菅も、ポスト安倍などといわれてのぼせ上がり、その時のためにカネを増やそうと、すり寄ってくる人間にいい顔をして、事の軽重が分からなくなっているようだ。こんなことでは、ポスト安倍どころか、幹事長だって回ってはこないだろう。菅の器の小ささがこういうところに出たということだろうが、あまりにもふざけた話である。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)、『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)、『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、 『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)、『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。