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新宿「劇場コロナクラスター」主催者が検証報告書――でも、一番の原因隠してないか?

   1都9県で80人もの新型コロナ感染者を出した新宿の劇場「シアター・モリエール」のクラスターはどのように起こったのか。「THE★JINRO イケメン人狼アイドルは誰だ!!」を上演していたライズコミュニケーションが「事実経過報告書」を公表した。

   報告書では、「公演前」「公演中」「公演後」「楽屋」の4つに分けて検証している。「公演前」では、「密」を防ぐため開場を15分早め、サーモグラフィによる検温、マスク着用、消毒を行ったとしている。チケットのモギリも客がやった。客席は186を半分くらいにしてあった。

   「公演中」では、最前列の客に「フェイスシールド」を着用してもらったが、一部の客は外していた。出演者で自らも感染したTAKUYAさん(春夏秋冬)は、「舞台に出ていく時が一番密になる。15人が並んだ。もっと気をつけた方がよかった」と話している。

   「出待ち」「入り待ち」は禁止で、初日と千秋楽を除き混雑はなかったが、会場の外で出演者に近づいた観客もいた。この対応は困難だったという。「楽屋」は、通常の楽屋の他にステージ裏の3カ所を楽屋に当て、間仕切りをして、除菌と清掃をした。TAKUYAさんよると、出演者同士の会話もなく、食事もバラバラで、外へ出る人もいたという。

専門家は「発熱者を出演させたことで広がった」

   報告書と言いながら、何やら言い訳じみたことばかりが並んでいる。司会の加藤浩次も「換気がよければ、防げた?」

   医師の佐藤昭裕さんは「(原因は)発熱者の出演でしょうね。この判断がちゃんとしていれば、感染はなかったかもしれない。体調が悪い人は休むことが重要です」という。