J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

「テラハラ」フジテレビの報告書に、母親「納得できるところ1ミリもない」!身内の聞き取り調査で真相わかるのか?

   フジテレビ系「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラーの木村花さんが22歳で亡くなってから2ヶ月。フジテレビは先週金曜の7月31日(2020年)に検証報告書を公式サイトで公表した。

   問題の発端は今年3月、花さんが洗濯機に忘れたコスチュームを男性が誤って乾燥機にかけて縮んでしまったこと。花さんが男性にきつくあたる様子が3月31日にネット配信され、その後5月14日にYouTube、5月18日に地上波でも放送された。その後、花さんに対する誹謗中傷でSNSが炎上。悩んだ花さんは地上波放送5日後の23日に亡くなった。

   花さんが男性にビンタしたり、カメラの前でキレたりするよう、番組スタッフから指示があったというヤラセ疑惑について、報告書では「接点のあったスタッフら10名から聞き取りを行いましたが、スタッフが指示・強要した、するのを聞いたという証言はありませんでした」「カメラの前でキレろという発言も確認できませんでした」と疑惑を真っ向から否定。番組には予め創作した台本は存在せず、出演者の意思に任せることを前提として製作されていたとした。

ネット配信後の地上波放送で「炎上をあおった」疑惑も

   スッキリでは、花さんの母親、木村響子さん(43)にインタビュー。響子さんは「納得できるところが1ミリもない」と報告書に不信感をつのらせる。

   花さんは響子さんに「『ビンタくらいしちゃえよ』とスタッフに煽られた。プロレスラーなのでさすがにできない。苦し紛れに帽子をはたいた。ビンタしなくてよかった」と話していた。さらに、撮影後には『よかったよ』と褒められたという。

   ネット配信後の地上波放送もSNS炎上をあおったのではないかという疑惑がもたれている。フジテレビはYouTube配信は未公開シーンを加えることで花さんをフォローしたとしているが、響子さんは「炎上が沈静化しているから蒸し返さなくても。そのあとに放送する地上波の煽りにしかおもえなかった」と語る。

   報告書はフジテレビ社内の内部調査で、第三者委員会を立ち上げていない。響子さんは「聞き取り調査をしているのがプロデューサー。匿名や第三者じゃないと誰も本当のことがいえない」と指摘する。

人の命失われたのに、どこかで誰かが嘘をついている

   近藤春菜(お笑いタレント)「そもそも第三者から聞いた方が『うちうちで済ませた』と世間に言われないで済む。響子さんになぜ話を聞かなかったのか」

   小澤征悦(俳優)「ビンタのことだけでも意見が真っ向から食い違っている。どこかで誰かが嘘の報告をしているしか思いつかない」

   杉山愛(元プロテニス選手)「作る側によってはコメントを好きなところだけ切り取る。私が言いたかったことが伝わらなかったことが過去何回かあった。リアリティーショーは何かものごとを起こさなければいけないのでキャラ設定があっても不思議ではない」

   橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「一人の人が命を断っている。調査には万全をきさなければいけない。信用力、説得力が必要で、報告に納得しがたいという印象を持っている」

   司会の加藤浩次「お母さんが納得していない。一番大事なところが落ちている。フジテレビ関係者がお話できなかったのか」