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三浦春馬さん戦争ドラマ「太陽の子」入水自殺シーンの「怖い。怖いよ...」に慟哭の声!「柳楽くん、架純ちゃんのように寄り添ってくれる人がいたら!」

   三浦春馬さん(享年30)が出演したNHKの戦争ドラマ「太陽の子」が15日(2020年8月)放送された。

   放送中から慟哭する人が多かったが、エンディングで「三浦春馬さんは7月18日にお亡くなりになりました。謹んで哀悼の意を表します」と追悼テロップが流れると、SNS上には「心がえぐられる思いです」「もう現実にはいないって実感できない」などと号泣の声が書き込まれた。

  • 兄・柳楽優弥、幼馴染・有村架純と「未来」を話し込む三浦春馬さん(右)=NHKの公式サイトより
    兄・柳楽優弥、幼馴染・有村架純と「未来」を話し込む三浦春馬さん(右)=NHKの公式サイトより
  • 兄・柳楽優弥、幼馴染・有村架純と「未来」を話し込む三浦春馬さん(右)=NHKの公式サイトより

「怖い。怖いよ...。でも俺だけ死なんわけにはいかん」

   物語は太平洋戦争末期、戦争に翻弄された若者たちの姿が描いた。三浦さんは、核エネルギーを使った新型爆弾開発を続ける物理学者の石村修(柳楽優弥)の弟、裕之を演じた。裕之は肺の療養のため戦地から一時帰宅。「ただいま戻ってまいりました」と報告し、体調を心配する家族に「もともとたいしたことない」と前線での壮絶な体験を顔に出すことなく、笑顔を見せる。

   その後、入水自殺を図るが、兄・修に岸に連れ戻され、「怖い...。怖いよ...。でも俺だけ死なんわけにはいかん」と慟哭する。そして再び戦地に赴き、出撃命令が下された。母の元には「お国の為笑って死にます」「ありがとう。さようなら」と記された手紙が届くのだった。

   ネット上では、こんな哀惜の声があふれた。

   「春馬くんが遺してくれた『太陽の子』、見届けました。春馬くんの『ただいま』から、すでに涙、涙だったし、春馬くんがご飯食べているシーンを見ていたら、何だか本当にそこで生きるためにご飯食べているような気がして。情だけで心の動きを表現するのがとても上手な春馬くん。入水のシーンは予告でも見ていて、ある程度の覚悟を持って見ていたけど、本当に全身全霊の演技で素晴らしかった。『怖いよ...』と言う春馬くんが切なかった。柳楽くんのように、春馬くんを引き戻してくれる人がいたら...架純ちゃんのように寄り添ってくれる人がいたら...と思ったら、余計に涙が止まりませんでした。『いっぱい未来の話をしよう』。本当に、まだまだ春馬くんの未来が見たかった。戦時中のデリケートな心情も表現できる、素晴らしい役者さん。貴方は日本の宝。唯一無二の役者さんです。心に残る作品をありがとう」

   「涙を堪えて一生懸命に手を震わせながらも敬礼している姿が、お母さんが抱きつきたいのに堪えて耳たぶを触るところが、あのなんともいえない顔が、ひろゆきという人間になりきっていて、本当に伝わりました。とても考えぬいて演技されていたのですね。春馬くん観たさに観ていましたが、話のなかに引き込まれました。終わったあと、春馬くんにあんな家族が居たらなーって思ってしまった。ゆっくり休んで下さい」

「春馬くんの魂のこもった演技、敬礼する右手が震えていた」

   「すごい映像だなと思いました。1カットで、あんなに波も大きい中で、二人が沖からだんだんと浜辺まで波に打たれながら戻って来るシーン。打ち上げられた弟の三浦春馬さんと、兄の柳楽優弥さんの命がけの演技。目に焼き付けようと必死で見ました。三浦春馬さんはどんなことを考えながら撮影に挑んでいたのか、想像するしかないのですが。淡々と進むドラマ。兄弟の、幼なじみの、親子の心情がそれぞれ素晴らしい内容だったと思いました」

   「春馬くんの魂のこもった演技、敬礼する右手が震えていたのが印象的でした。胸が苦しくて嗚咽が止まりませんでした。30代、40代、50代の春馬くんもずっと見たかった。もう歳をとらず美しい姿のまま記憶に残ると思うと余計に切ない。せめて魂が苦悩から解き放たれ安らかに...と祈るばかりです」

   「泣けました。言葉のひとつひとつが心に響く。表情がどれも素晴らしい。話題の入水自殺を図ろうとする慟哭シーン。『怖い...。怖いよ...。でも俺だけ死なんわけにはいかん』。当時の日本の青年そのものでした。入水シーンをやりながら内心は死を意識していたかと思うととても辛い。手紙のありがとう、さようならは悲しかった」

   「有村さん、台本にはないアドリブで三浦春馬さんの手を握る。理由は特になく、ただなぜか最後に手を握りたくてと。そして三浦春馬さんのセリフ『未来の話をしよう』。ふともし春馬さんに守らなくてはならない人、妻子など自分が死ぬことで苦しむ人が居たりしたなら状況は変わっていたかもしれないなと思った」

何かの配慮なのか、カットされたシーンがもったいない

   ドラマ自体に関してもさまざまな声があった。

   「ドラマ自体がとても素晴らしかった。そして、三浦さんが語った通り、イマジネーションを膨らませてこの作品の真のメッセージを受け取ることを、ご本人も、そして演者、スタッフの皆さんも、きっと望んでいると思う。シュウ、セツ、ヒロユキという若者たちのこと、あの時代、そして今という時代を考えた時、私たちは今、何を見据えて、未来に何を繋げて行かなければならないか。そういう沢山のメッセージが詰まっていた。俳優陣の素晴らしさもワンシーンごと、深い感慨がありました。柳楽さんのシュウ、有村さんのセツ、三浦さんのヒロユキ。田中裕子さん、イッセー尾形さんも、声色や、無言の演技、ほぼほぼ泣きっぱなしでした」

   「何だかダイジェスト版を見せられたもどかしさを感じた。三浦春馬さん演じる裕之と柳楽優弥さん演じる修が海水浴するシーンで、裕之が、浜辺でふたりを見つめる有村架純さん演じる世津に、『世津、お前も来い...』と、誘う場面が完全にカットされていた。メイキング映像ではこのシーンの撮影現場で春馬さんにインタビューをして、こうしたカラッとした場面と暗い心情の場面と対比できるよう心がけて演じている、と春馬さんが答えている。番宣で繰り返し流れていたシーンなのに、なぜカットされているのか理解に苦しむ」

   「メイキングで観て、思っていたより短く編集されていた。3人で楽しく過ごすシーンは消えていたし、入水のシーンもさらっと終わってしまった。何か配慮したのかもしれないが、三浦春馬さん含め、柳楽さん・有村さんの演技が素晴らしいのでもったいない。柳楽さんの科学者としての苦悩ももっと深く、有村さんの気持ちや背景ももっと掘り下げられるでしょう。もちろん三浦さんの演技をもっと観たい。いい作品でもったいないので、もっと深く長く編集しなおして再度放映してほしい」(テレビウォッチ編集部)