J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

春からまだ一度も大学に行っていない学生たち、毎日オンライン授業に「いったいいつまで...」と切実な声!

   「学生たちから『これでは何のために入学したかわからない』という声が上がっています」とキャスターの水卜麻美アナウンサーが伝えたのは、多くの大学が行うオンライン授業のことだ。SNSには深刻な話が多数寄せられた。

   この春から東京の美大に入った1年生女子の実状を描いた漫画が話題だ。まだ一度も大学の授業に行っていないし、同級生の顔も知らない。毎日オンライン授業のためだ。「どうして(普通の大学生活が)始まらないのか。企業や小中学校は再開されたのに、学生はいつまで待たされればいいのか」と嘆く姿に、17万回のリツイートがあった。

   実際に、北海道の大学に入った1年生男子は、キャンパスを一度も訪れたことがないという。「一切通わずに千葉の実家にいます。友達もできず、一人ぼっち。大学生の実感がありません。高校生でも大学生でもない」と話す。農学部の1年生女子は、もっぱらパソコンで教材配信を受ける毎日だ。「本当なら実習や体験ができるはずなのに、動画や画像で解説されるだけ。身につくか疑問で、心がすさむというか、なんでこんなことをやっているのだろうと思います」

「実技学習はオンラインでは限界」「せめて施設費返して」

   医学部の実技学習がオンライン授業のこともある。男子学生は「イメージトレーニングだけでは限界がある。たとえば注射の仕方も、習得できない。これで患者を受け持つのは不安」と語った。

   立命館大の学生たちがで今月1414人からアンケート回答を得たところ、10人が退学を考え、4人に1人が休学を考えたことがあった。「1回生がとくに対面授業を望んでいます。退学・休学を考える人ほどオンライン授業に良い意見を持っていない」という。「これで学費を払っている。せめて施設費だけでも返して」と大学に求めた学生もいる。

   オンライン授業に大学が傾斜する理由を、ジャーナリストの石波嶺司さんは「学生は移動範囲が広いから感染リスクも高く、感染者が出たら大学のイメージが落ちると警戒されている」と分析する。

   司会の加藤浩次「そういうこと自体が違う気がするなあ」

   宮崎哲弥(評論家)「コロナの時代に大学像は変わらざるを得ない。ひょっとすると、2年、3年、4年と続くかもしれない。大学が何を学生に提供できるか再考が必要で、大学教育が岐路に立っています」