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学校の先生、コロナ対策でさらに激務に! 3密避け生徒誘導、検温、楽器の消毒、給食も気遣う...1日12時間勤務って尋常じゃない!

   それでなくても過重労働が指摘されている学校の先生が、コロナ禍でへとへとになっている。「グッとラック!」が今週から2学期が始まった東京・練馬区立北町小学校を訪ねてみると、登校してきた児童たちはまず校庭に集合し、「5人ずつ教室に入ってください」と先生が誘導する。げた箱で『密』にならないためだ。さらに、教室に入るときは検温チェック。これを全校670人に毎日実施しなければならない。

   こうした業務のため、先生の出勤時間は8時から7時半に繰り上がった。「とにかく、学校で感染させたくないんです」という6年生担当の青木秀信先生は、授業中もやることが増えた。以前は、プリントは児童が後ろに送って配っていたが、いまは先生が教室を回って一人ひとりに手渡す。音楽の授業では、使った楽器はすぐ消毒。パソコンも1台を2人で使っていたのを1人1台としたため、教室を二つに分けて、同じ授業を2度やらなければならない。給食もお代わりは児童が自分でやっていたが、先生がマスクとエプロンをしてよそってあげる。

   司会の国山ハセン「生徒が帰ってからは、教室の消毒、コロナ対策会議とまだ忙しく、退勤時間も18時から19時半に遅くなったそうです。10時間勤務から12時間勤務に増えました」

1学級あたりの生徒の数、世界平均21人なのに日本は27人!

   教育問題に詳しい髙橋知典(弁護士)「青木先生は非常に優秀なので、このスケジュールをこなせているんです。中学校になるとさらに部活もあるので、この時間でも帰れない先生はたくさんいます。コロナ禍もあって、尋常じゃない忙しさになっているんです」

   星野真里(タレント)「志の高い先生ほど、追い詰められてしまうんですね」

   望月優大(ウエブマガジン編集長)「少子化ということで先生も減らされているんですよね。実態は、もっと増やしたり、待遇を改善しなければならないはずなんですが」

   世界の小学校と比べてみると、1学級あたりの生徒の数は、アメリカ21人、イタリア19人、OECD加盟国の平均も21人なのだが、日本は27人と多い。それが、コロナ対応で、さらにやることが増えているのだ。今すぐにでもできる対策はないか。

   キャスターの立川志らく「PTAの人とかも参加して、給食のときとか、お母さんがきてやってあげるとか、いまの時期だけでも掃除はみんなでやるとか、できないんですかねえ」

   教室の消毒などは、もともと先生がやる仕事ではないだろう。国や行政は、コロナ対策として、そのための要員を派遣することくらいはできるんじゃないか。GO TOキャンペーンの予算の一部を充てれば十分間に合う。