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「麒麟がくる」放送再開に「待ってました」と喝さいの声! 3か月ぶりに「やっぱり大河は面白い」半面「門脇麦のシーンはいらない...」、重厚な大河求める?

   NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放送が30日(2020年8月)に再開された。コロナ対策により4月から撮影中断を余儀なくされ、6月7日放送の第21回「決戦!桶狭間」を最後に大河ドラマ史上初の長期放送休止となっていた。

   休止中は「戦国大河ドラマ名場面スペシャル」と銘打ち、過去の人気戦国大河の名場面集を放送。7月も都知事選の開票速報や「ダーウィンが来た!」の放送延長でしのぎ、8月からはこれまでの総集編を3回にわたって放送していた。

   ストップしていた撮影の再開は6月30日からで、出演者同士の距離を2メートル以上を守るなど、感染防止の「原則的対策」をとりながら、専門家の助言を受けて実施してきたという。

   だが、光秀の盟友・細川藤孝役の眞島秀和(43)が新型コロナに感染していたことが8月10日に判明。ただ、出演者、スタッフともに濃厚接触者にあたる人はいないとして撮影を継続し、眞島の出演場面の撮影は代役を立てたり、後日に回したりして対応していた。眞島は治療を終え、大河の撮影にも復帰しているが、まさに薄氷を踏みながらの撮影が続いている。

  • 「麒麟がくる」第22回のワンシーン (C)NHK
    「麒麟がくる」第22回のワンシーン (C)NHK
  • 「麒麟がくる」第22回のワンシーン (C)NHK

歴史の表舞台にでる光秀の序章淡々と描く

   30日に再開された放送は、第22回「京よりの使者」。織田信長(染谷将太)が駿河の今川義元を討ち果たした桶狭間の戦いから4年。京では、室町幕府13代将軍・足利義輝(向井理)が力をそがれ、抜け殻のようになっていた。越前で貧しい暮らしをしていた明智光秀(長谷川博己)が、盟友の細川藤孝(眞島秀和)に「将軍の真意を探ってほしい」と頼まれ、京に呼ばれる。そこで光秀は勢いに乗る信長を上洛させてみせると約束し、義輝も復権への意欲を見せるという展開だった。

   再開後の初回ということで、極貧生活を経てこれから歴史の表舞台に飛び出す光秀の転機を描いていたが、この回のクライマックスである将軍義輝と光秀が対峙する場面も含め、物語が淡々と描かれた印象だった。

   とはいえ、ほぼ3か月ぶりの放送再開に、ネットには待ちわびていた大河ファンの書き込みが相次いだ。再開に喝さいを送る半面、医者の東庵(堺正章)と弟子の駒(門脇麦)のシーンや、狂言回しとして登場する旅芸人の伊呂波大夫(尾野真千子)の生い立ちや奇をてらったカラフルな衣装に、違和感を感じる声も多かった。

「再放送、おめでとう」「楽しい時間過ごせた」

   「光秀様~!!再開おめでとうございます! 奥方との仲睦まじい姿も描かれて、なんだかじんわりしました。大好きな京都キャストの相変わらずの雅さ麗しさにうっとり。めちゃめちゃ楽しい時間を過ごさせて頂きました」

   「久々の麒麟再起動、おめでとうございます!今回は赤ちゃんガラシャが非常に可愛かったですね!話的には久々の割にはサブキャラメインの回という印象でした。駒さんが綺麗になったのはいいけど、足利義昭とのシーンでは もっと会話して欲しかったです。また暗殺計画を立てていた三好長慶、暗殺するまでもなく病死してしまいましたね。話的に、足利義輝の最期が近い雰囲気となりました」

   「待ちかねた!『麒麟』はやっぱり面白いが、一つだけ不満がある。ナレーション、この『ギャラの分だけ原稿を読もう』と言う姿勢、鼻が詰まった滑舌が悪いナレーション、とても聞きづらいナレーション」

「駒と東庵、伊呂波大夫のシーン、時間もったいない」

   「待ちかねた放送再開なのに、後半も駒さんの目を通して描くんですかね? 出演者2番目に名前が出てがっかり、それほど重要人物なんですか? 駒と東庵さん、最近は伊呂波太夫も時間がもったいない気がします」

   「当時の明智光秀は、まだ足利義輝の使者を務められるほどの身分ではないはず。ただ足利義昭からは、実際の織田信長上洛以前にも接触があったらしい。その時なら、光秀が使者に立った可能性もある」

   「その時の義昭は越前に亡命していた。いずれにせよ、その頃まで光秀は朝倉に身を寄せている。勝手に義輝の使者に立てないはずだが」

   大河ファンには歴史好きの視聴者が多く、史実に即した重厚な物語を求める傾向がある。ネットの声をみても歴史考証を細かくチェックしていることを伺わせている。全編44話の予定は変更しない予定で、最終話は来年(2021年)の2月の見込み。ドラマの最大のクライマックス「本能寺の変」は年明けとなりそうだ。(テレビウォッチ編集部)