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コロナリスク避け「自主欠席」激増!登校せずに父母が授業。専門家「重症化リスクは少ない、行かせた方がいい」

   「『#自主欠席』とは、どういうことでしょうか」とキャスターの若林有子アナが問い掛ける。「新型コロナ感染のリスクを避けるために保護者が学校を休ませること」。この自主欠席を選ぶ家庭が増えているという。

   埼玉県に住む小学2年生のカナさん(仮名)は今年(2020年)2月から学校へ行っていない。母親は「学校は命をかけてまで行くところではないと思っています」と話し、新型コロナ感染のリスクの軽減のため、「自主欠席」を決断したという。カナさんはもう半年、学校に行っていない。

   家ではどう過ごしているのか。学校に行くときと同じ朝6時半衣起床、9時ごろから勉強する。1週間ごとに学校から送られてくる課題と通信教育の教材を使い、母親がつきっきりで1日約5時間勉強する。しかし学校の評価はなく、1学期終了の通知表は国語、算数など各科目の欄にはすべて「評価なし」だった。

   自主欠席を続けていることについて、カナさんは「寂しいなと思っています。学校には行って、お友達と遊びたいです」と話す。母親は、「ワクチンなり薬なり、何か安心材料が出来れば行かせられるかなと思っていますが、子どもの気持ちも重々わかっているので、親としても、そこが一番しんどいですね」

親は、登校するしないを選べる選択制を望むが...

   北海道の中学2年生のマイさん(仮名)も4月(2020年)から登校せず父親に勉強を教えてもらっている。マイさんは「学校の感染対策が出来ていない状態なので行きたくない」と話す。母親に相談し欠席を決めた。学校や教育委員会からの課題と、自分で教材を購入して勉強している。マイさん親子は「登校するか、オンライン授業を受けるかを選ぶことができる登校選択制」の導入を希望している。

   自主欠席をしているのはカナさんやマイさんばかりだけでない。さいたま市では2学期が始まった先月17日(2020年8月)に児童・生徒42人、兵庫県でも公立の小中学校で1学期に少なくとも254人が「自主欠席」していたという。

   「自主欠席したい」といわれた時にどうするか」と、子どもを持つ親200人にアンケートしたところ、「欠席させる」57%、「欠席させない」が43%だった。

   東邦大学の小林寅喆(いんてつ)教授は「20歳未満が重症化する可能性は極めて低い。インフルエンザのような流行が拡大しない限りは集団生活を学ぶために学校に行った方がよいのでは」といっている。

   キャスターの立川志らく「小林先生の話を聞き、欠席することはないと思いました。ただ、うちに高齢者に感染させる危険性があれば行かせない。うちは私が最高齢なので行った方がいいと思いました。しかし、いろんなケースがあり、単純には決められませんね」