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コロナ禍避け、東京脱出が始まった!首都圏7月は転出上回る。観劇できないし仕事はオンラインで、東京にいる意味ないよ...

   この7月(2020年)、東京圏では、調査を始めて以来初めて転出が転入を上回った。東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県から、その以外の地域に出て行った人は3万562人、引っ越してきた人は2万9103人。東京脱出が始まったというわけだ。

   司会の国山ハセン「その一因は、いうまでもなく、新型コロナウイルスの感染です」

   俳優の熊谷真実も静岡・浜松に引っ越した。「コロナの多い東京にいるよりいいと、移住を決めました。コロナで公演が中止になったり、観劇に出かけられなくなったりして、もう東京にいる意味はないなあと思ったんです。浜松は主人の故郷です」

   NPO「故郷回帰支援センター」にも相談が増えているという。30代女性は「(東京は)コロナ増えているし、仕事はオンラインになってきているので、この機会に(故郷に)帰ってもいいかなと...」と言い、30代男性は「コロナで正社員の話が白紙になってしまいました。それなら東京でなくても、回線があればどこでも仕事できるじゃないかと考えました」と話す。

   人気の移住先は長野だ。支援センター副事務局長の嵩和夫さんは「都会の人がイメージしやすい田舎なんでしょうね」と見る。新幹線が通じているので東京圏へのアクセスはいいし、家賃などの支援や補助金もある。

人気の移住先は長野、自然が豊富、野菜も新鮮、家賃は3分の1...

   東京脱出=田舎暮らしのメリット、デメリットはどんなものなのだろう。国山によると、「密を避けて、自然の中で子育てができる」「家賃が安い」「野菜などが新鮮」などをメリットにあげる移住組が多いそうだ。家賃は同じ間取りなら、東京・世田谷で月21・1万円の物件が、長野市は7・2万円と3分の1である。

   デメリットは、マイカーは不可欠で、2台分の維持費で月5万円ほどかかる。病院が少ない、遠いということもある。

   キャスターの立川志らく「まあ、郷に入らば郷に従えだからねえ」

   星野真里(タレント)「あこがれはありますが、医療に不安があるのは、どうもねえ」

   望月優大(ウエブマガジン編集長)「東京圏の転出と転入が逆転したのは、地方からの流入が減っているということなんですよ。都市が人を引き付ける状況が、これからも続くのかどうかということなんでしょうね」

   新型コロナ感染の拡大防止で始まったテレワークだが、これをきっかけに、仕事より暮らし優先にライフスタイルも変わり始めたということなのだろう。