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「#大学生の日常も大事だ」SNSで拡散!コロナで大学に一度もいけない大学生の孤独「友達も先輩もいない...。なぜ始まらないの?」

   「私は大学1年生(18)。春から東京の美大に進学したけれど、大学に一度も行けない。同級生の顔も知らない。ひとり部屋にこもり、画面と向き合い、オンライン授業を受ける毎日。相談できる友達も先輩もいない。小中高も会社も始まっているのに、どうして大学は始まらないの?」

   これは新型コロナ感染拡大の影響のため大学に行けない大学生の孤独な日常を描いた漫画だ。これまで17万回リツイートされるなどインターネット上で注目されている。この漫画を投稿したのは今年(2020年)春、美術大学に入学したmakiさんだ。理想と大きく違う大学生活と自身の不安な思いを漫画にしたのだという。

   SNS上には大学生について、「#大学生の日常も大事だ」という言葉と不満の声が充満している。「オンライン授業を求めているなら通信制に行く。欲しいのは学歴じゃなくて『大学での学び』」、「実験実習費? 前期はすべてオンライン。やっていない実験実習費をなんで取られるの?」

「上京・入国できない学生に不平等生じるから」と大学側は言うが...

   なぜ大学はオンライン授業が続くのか。「グッとラック!」は各大学にアンケートをした。それによると、早稲田大学は「春学期は上京・入国できない学生がいた。授業の機会に不平等が生じるため、全面オンラインを実施した」、東海大学「アルバイト等キャンパス外での活動が多く、クラスター発生に注意する必要がある」などの理由だった。

   萩生田光一文科相は「大学だけが完全にキャンパスを閉じてというのはいかがなものかと思う。オンラインと対面と併用をして後期はやってみようと思うのが、普通の学校の判断ではないかと期待している」と話している。

   大阪市立大学は「後期授業からは対面4分の1、オンライン4分の3を想定している」といい、宇都宮大学も「2割ほどは対面授業ができるだろうと計画を立てていますと」と再開を検討している

   キャスターの立川志らく「大学は勉強以上に人生経験や出会いの場があるので、貴重な1年を取られるのは忍びないですね。一方でクラスターが起きたたらどうするかという面もありますね」