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マスク義務化に踏み切った長野・宮田村、マスクがないとスーパーにも入れない!「スローガンのようなもの」と村担当者は言うが...

   長野県宮田村で先月19日(2020年8月)、「マスク着用エチケット条例」が施行された。長野市から車で約2時間、人口約9000人、65歳以上が約3割、特産品はワインだ。

   「グッとラック!」が村を訪ねた。スーパーマーケットに来た客に聞くと、「(ここの店も厳しいので)マスクがないと、入れません。(忘れちゃったときは)買い物はしないと」(60代女性)。リンゴの収穫作業に忙しい60代の女性はマスクをしていない。「お店に行くときは着けていますが、畑の中では熱中症対策もあり、外しています」。

   宮田村ではコロナ感染者はゼロだ。マスク条例化について60代のタクシー運転手は、「小さいところはみんな顔見知りなので、どっかで発症すれば、すぐ特定されてしまう。誹謗中傷の要因になるので条例化は正解だと思います」と説明する。

SNSは「ここまでするの?」、海外では義務化の流れが加速

   一方、SNS上では「マスク着用は否定するつもりはないけど、ここまでするべきことなのか」「人権を無視した条例。マスク警察のような異常な人達を生む原因。差別の元。よく考えてほしい」という声もある。

   村がマスク着用条例化を決めたきっかけは、「お店などでマスクをしていない人を見かけるという声が複数寄せられたため」という。条例は、「村民は、人と適切な距離が確保できない場合や屋内にいる時や会話をする時にマスク着用に努める」として、「村及び村民は、マスクの着用が困難な人が不当な差別を受けることがないよう配慮する」としている。罰則規定はない。担当者は「感染防止のためのスローガンのようなもの」といっている。

   司会の国山ハセン「感染者はいないけど、条例しました」

   キャスターの立川志らく「これは本来マナーの問題ですから、条例や法律にすると反発する人が出て来る。デモする人がいますが、個人の自由とかの問題ではなくて人にうつすのはやめましょうというもの。地域によって違いがあると思いますが、日本ではほとんどの人がマスクをつけているから、これ以上厳しくする必要はないのでは」

   ただ、「マスクの着用が困難な人、といっても、どうやって見分けるのか難しいですね」

   司会の国山ハセンが「世界に目を向けると、マスク着用義務化が厳しい流れになっており、罰金もあります」と説明する。例えば、フランス「罰金約1万7000円」、イギリス「約1万4000円(最大)、ドイツ「約6300円(最小)「、韓国「8900円(最大)」となっている。