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「献身的な母親」と見られたいために自分の子を傷つけてしまう!虐待の一つ「代理ミュンヒハウゼン症候群」って知ってた?

   「献身的な母親」と見られたいために自分の子を傷つけてしまう精神疾患がある。「代理ミュンヒハウゼン症候群」という虐待の一種だ。

   7日(2020年9月)、大阪市住之江区の母親(23)が今年2月に大阪市内の病院で1月生まれの長男の口に、自身のものらしい血液を入れ、嘔吐させた疑いで警察に逮捕された。長男は20回以上嘔吐したが、検査しても異常がなく、虐待を疑った医師が警察に通報した。母親は「していません」と否認している。

生後1か月の赤ちゃんの口に自分の血液を?

   ミュンヒハウゼンは童話にあるホラ吹き男爵の名前で、日本小児科学会の阿部孝典医師は「子供が健康なのに、母親が病気を作って病院に行き、献身的に看病することで自分に関心を集めようとする」という。

   イギリスでは乳児10万人に2・8人の率で起きたとの調査もある。阿部医師は「母親が幼児期に孤独を感じ、そのときに病気かケガで注目された記憶が引き金」と解説する。うその症状が子供にあると訴えるケースと、子供に薬物などを飲ませて症状を作るケースとがあり、医師が疑うと転院するので表面化しにくいという。

   下川美奈(日本テレビ報道局社会部解説委員)「こうした側面があることを認識しなければならないが、立件はむずかしい」

   近藤春菜(お笑い芸人)「小さな子供は自ら訴えることもできませんしね」

   司会の加藤浩次「本当に熱心な親を疑ってしまってもなあ」