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藤井vs木村王位戦の「封じ手」用紙がなんと数千万円に!将棋連盟がチャリティーオークションに出品。木村九段が書いた3局目は3600万円にも

   将棋の藤井聡太・二冠と木村一基・九段が、今年7~8月(2020年)に対局した第61期王位戦7番勝負の「封じ手」用紙が、オークションに出品されて12時間で1千万円を超え、話題となっている。封じ手とは、日付をまたいで対局を行う際に持ち時間など公平性を期すため、次の一手を紙に書いて封筒に封印し、翌日に開封してその一手から対局を再開するというもの。九州豪雨被災地への義援金に、と日本将棋連盟が3局分をきのう14日(2020年9月)に出品したところ、5000円からスタートし、2時間半後には500万円、きょう15日午前0時に1000万円を超えた。

   きょう15日9時の時点では、藤井二冠が初めて書いた封じ手である2局目は約2500万円、木村九段が書いた3局目が約3600万円、将棋界の伝説の一手といわれる「8七同飛成」が記された4局目が約1100万円にまで跳ね上がっていた。

発案は木村九段。普通は2通作成だが1通増やして出品に回す

   「封じ手」の出品を発案したのは木村九段だ。通常は立会人と宿が保管するための2通を作成するのだが、今回は3通作成して出品することにした。木村九段は今年7月の記者会見で「少しでも元気を出していただくきっかけになれば」と提案のきっかけを話し、藤井二冠も「自分の対局によって勇気づけられるような方がいれば、対局者冥利に尽きる」と話していた。

   青木理(ジャーナリスト)「欲しい人の気持ちはわからないでもありませんが、1000万円は出せませんね」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「大金持ちが大金を出して買うのがいいのか、本当の将棋ファンの手に渡る方がいいのか、どっちがいいのかなとも思いますね」

   野上慎平アナウンサー「入札はするけど買わないという興味本位の人もいるようです。将棋連盟が連絡先を確認して調整し、実際は1000万円前後で落ち着くのではといわれています」

   オークション終了は、今月20日。どこまで価格ははね上がるのか。