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ネット通販にはびこる「やらせレビュー」!仲介女性は中国企業50社と契約、アルバイトに書かせて「CMみたいなもの」とあっさり

   インターネット通販で商品を買ったユーザー(消費者)がその品を評価するレビューを参考に買い物をする人は多いが、一部にやらせの疑惑が広がっている。通販サイトのアマゾンには星1つから5つまでの評価を感想とともに投稿するレビュー機能があり、それを商品選びの基準にする人がインチキやらせレビューに引っかかってしまう。

   やらせには「自社商品の評価を上げてみせるものと、ライバル店の評価を下げるためのマイナスレビューの2種類があります」と、ITジャーナリストの三上洋さんは指摘する。数年前は、海外業者が仕掛ける日本語がおかしなレビューがほとんどだったが、最近は日本人にアルバイトを依頼して流すケースがはびこっている。

   そうした企業とレビュアーとの仲介をしている30代女性は、40から50社の中国企業と契約し、依頼が来たら投稿者をSNSで募集し、報酬を払うという。「集めるのは星4とか5の評価で、CMみたいなもの」とあっさり言い、罪悪感はないそうだ。

依頼は「星は5つに」「投稿は7日後」、1件数百万円の場合も

   仲介者から依頼されて投稿する40代男性は、複数の品から興味ある商品を選び「星5つだけ、感想は最低100字以上」といった注文に応じる。投稿は「7日あとに」と指定される。すぐ投稿すると使ってもいないことがばれるためらしい。アマゾンが商品を購入していない人の投稿をチェックしているので商品は買うが、その費用は仲介者から返金される。品物をタダでゲットでき、1件数百円の報酬も得られる。「罪悪感は今のところ、感じない」という。

   司会の加藤浩次「レビューに左右され、星だけ見て買う人はいるんだ。人間てどんどんバカになっているなあ」

   松田丈志(元競泳日本代表)「自分の選択を他人任せにするようなもの。レビューを見だすときりがない。僕はメーカーのホームページも見て買うことにしています」

   ITやセキュリティの専門家は「近い日付で大量のレビューがあるのはやらせの恐れがある」「同じような字数の感想が並ぶのは怪しい」「5つ星ばかりは可能性がある」という。

   近藤春菜(お笑い芸人)「私も誘導されている人間なので、気をつけます」