J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

「バカな愉快犯に振り回されるな!」連休明けの23日に全国12市で爆破と誘拐予告、今日24日にも爆破予告があるが...

   連休明けの23日(2020年9月)、市役所や学校の爆破予告が全国各地で相次ぎ、多くの自治体が対応に追われた。

   石川県七尾市では20日に、市役所のホームページの投稿欄に「9月23日、午後0時30分に市内の小中学校・高校を爆破し、浄水場や給食センターに塩化水銀を混入し、その後TNT爆弾を積んだトラックを市役所に衝突させる」などと書いた爆破予告があった。

小中学校を臨時休校にし、業務を停止した市役所も

   爆破予告は七尾市だけではなかった。長崎・佐世保市、石川・小松市、金沢市、群馬・桐生市、埼玉・熊谷市、新潟・上越市、千葉・茂原市、印西市、栃木・鹿沼市、宇都宮市、日光市など12市にも、学校施設や市役所を爆破するという予告があった。日光市への予告では、「爆破の混乱に乗じ、児童・生徒を誘拐する」とも書かれていたほか、茂原市では「25ビットコイン(約2700万円相当)を振り込め」と書かれていた。

   七尾市では23日、市内の小中学校を臨時休校にし、市役所も犯行予告の時間は業務を停止し、トラックの突入を防ぐバリケードを設けたが、爆破は行われなかった。ほかの11市でも、休校にするなどの対策をしたが爆破は確認されていない。七尾市の不嶋豊和市長は「市政を停滞させる行為は断じて許せない」と怒りをあらわにした。

   今日24日にも、和歌山・御坊市、海南市、青森・むつ市に爆破予告がある。

   元埼玉県警捜査一課刑事の佐々木成三氏は「愉快犯の可能性がある。全国の警察が情報を提供しあっているはず。こうした犯罪者は必ず捕まることを示すため、警察は本気の捜査を行うはず」とコメントした。

   社会学者の古市憲寿「同一犯かもしれないが、中には愉快犯もいる可能性がある」

   若狭勝弁護士「初犯でも業務威力妨害罪が成立する可能性があり、その場合は3年以下の懲役になる」

   小倉智昭キャスター「たくさんの自治体に爆破予告がある。予告があれば市は避難させたり休みにしたりするわけで、被害が出る。3年以下の刑罰では軽いのではないかと思いますね」