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コロナ禍で迎えるインフルエンザ流行シーズン...予防接種急がなくて大丈夫?専門医が疑問に答えた

   きょう1日(2020年10月)からインフルエンザの予防接種が順次始まるということで、森田洋平アナウンサーが「新型コロナの感染が続く中でインフルエンザのシーズンを迎えますが、どう備えたらいいのか、感染症専門医の水野泰孝さんとお伝えしていきます」と切り出した。

   まず、予防接種はいつ頃打てばよいか。厚生労働省は、65歳以上の人など定期接種対象者は10月1日から。10月26日以降は、医療従事者や基礎疾患を持つ人、妊婦、生後6か月~小学校2年生までの子供で希望者は早めに接種を、と呼びかけている。

   高齢者が優先される理由は、インフルエンザワクチンは高齢者の重症化を防ぐ効果が高いからだという。

   水野さん「インフルエンザワクチンは高齢の方の死亡のリスクを約80%減らすという報告があります。高齢の方の発症も30~50%くらい抑えると言われています」

焦らないで!11月末までに接種を完了していれば安心

   推奨の日程が設定されているのは、10月中はまだ全てのワクチンが出回っていないためだ。10月初めから徐々に供給が増えていき、12月には全てのワクチンが各医療機関に届けられるという。

   森田アナ「10月中に多くの人がワクチン接種を希望すると、一時的にワクチンが不足してしまうおそれがあるということです。厚生労働省の呼びかけは、重症化を防ぐ効果が高い高齢者の方が確実に予防接種できるようにするためなんです」

   10月末以降に接種して、流行のピークに間に合うのか。

   水野さん「ワクチンは接種してから抗体ができるまで2週間くらいかかり、抗体ができてから効果が続くのは5~6か月くらいと言われています。例年インフルエンザのピークは12月~1月で、2月くらいまでになる可能性もありますが、ピークにかけて予防しようと思うと11月の終わりくらいまでに接種を完了していればいいと思います。今すぐに打つ必要性はそれほど高くないと考えていいと思います」

   博多華丸キャスター「早く打たないとワクチンがなくなるんじゃないか、という気持ちが出てしまうことはあるでしょうね」

   森田アナ「10月中だと不足してしまうけれども、11月に入るとだいぶ数が揃ってくるということを理解しておくと気持ちも焦らないかもしれません」