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予防接種希望者が殺到「インフルエンザの予約がとれない」という親の声が続々!ワクチンは足りているの?

   新型コロナとの同時流行が懸念されるインフルエンザについて、厚生労働省は26日(2020年10月)から、65歳以上の高齢者に加えて医療従事者や妊婦、生後6カ月から小学2年生までの子どもらについて、優先的に予防接種を受けるよう協力を呼びかけている。ところが、早めに予防接種を受けたいと希望する人が多く、SNS上では「インフルエンザの予防接種が受けられない」「かかりつけの病院の予約が終了した」などの声もみられる。インフルエンザワクチンは足りているのだろうか。

   きのう28日、東京・港区の小児科で子どもにインフルエンザの予防接種を受けさせた母親は「なかなか予約が取れなくて、やっと今日取れました」と話す。親子で予防接種を受けに来た40代の女性は「今年はちょっと熱や咳が出ても(新型コロナで)病院に行きにくい。本格的に寒くなる前に受けてしまおうと(思ってきました)」と話していた。

専門医「在庫はある。時期をずらせばしっかり打てます」

   「クリニックばんびぃに」の時田章史院長は「例年よりも予約をする人の出足がすごく早かった。早々に規定の枠は埋まってしまいました」と話す。今のところ、予約再開の見通しは立っていないという。「みくりキッズくりにっく」では、昨年10月から今年1月にかけて約2500人に接種したが、今年は10月だけですでに2348人にのぼっているという。ただし、まだワクチンの在庫はあり、予約を受け付けている。

   厚生労働省は、インフルエンザワクチンについて過去最大の約6644万人分の供給を見込んでおり、「十分な量を確保している」としている。日本感染症学会専門医の佐藤昭裕医師は「時期をずらせばしっかり打てます。ワクチンは順次入荷されるので、11月になれば接種できるようになります」と話していた。

   ちなみに、10月12日~18日のインフルエンザの発生状況は、昨年(2019年)同時期が3550件だったのに比べ、今年は20件と激減している。今年はコロナ禍で海外の旅行者からの感染がないことや、マスクや手洗いなど人々のコロナ対策がインフルエンザ予防につながっている、と佐藤医師は指摘している。

   司会の加藤浩次「今、予防接種が始まって殺到しているだけで、ワクチンが足りないわけではありません。流行期は12月に入ってからです」

    坂口孝則(経営コンサルタント)「うちの子どもは数日前に予約をしたら、あっさりとれました。医療機関によっても違うようです」