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JR東日本が民営化後初の赤字 玉川徹「乗客数がもう戻らないなら、通勤地獄解消にラッシュ時の運賃高くしたら?」とグッドアイデア

   JR東日本とJR東海はきのう28日(2020年10月)、今年度は民営化後初の最終赤字になると発表した。新型コロナ感染の拡大で、乗客が大幅に減少し、流通・サービスやホテルなども不振で、JR東日本は年間で4180億円の赤字を見込んでいる。

   鉄道ジャーナリストの梅原淳さんは「過去に例のない規模で業績が落ちています」と報告する。ターミナル駅の利用状況を見ても、テレワークが広がる前を100とすると、緊急事態宣言のときは30、現在は首都圏が74、関西圏が85だ。駅別では、9月末時点で東京駅が54、新宿が61、大阪が70である。

朝のラッシュに1日の利用者の4分の1が集中

   JR東日本の赤石良治常務は「コロナ収拾後も、従来通りの数字には戻りそうもありません。基本的には少子高齢化で(乗客・利用客減少の)流れがあり、ダイヤを削減するなど、引き続きスリム化を進めなければなりません」と話す。

   梅原さん「乗客減などの影響は2020年後半以降と予想されていたのですが、コロナの前倒しで、それも一気にやってきてしまったんです」

   これをキッカケに、通勤ラッシュなども大きく変わりそうだ。「通勤地獄の混雑は、それだけで疲れますよね。あれをこれからも続けるのかどうか」と玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)が提起した。

   テレワークで広がり、出社するのは週に2、3日だったり、それも自分の都合のいい時間にということが増えた。「朝のラッシュに1日の利用者の4分の1が集中しています」(梅原さん)というから、これを分散することで、通勤客はもちろん、鉄道会社も負担が軽減するという。

   玉川「ラッシュ時の運賃を高くすれば、分散するんじゃないですか。スイカなら、やろうと思えば技術的には可能なはずですよ」

   実際に、JR東日本は「ピーク時に運賃を上げる変動型」「オフピーク定期」などを検討している。梅原さんによると、「JRの通勤定期の割引率は、これは国鉄時代から続いているのですが、50%くらいなんですね。私鉄は30%とか40%なので、JRもそこまで引き上げることを考えている」という。

   高木美保(タレント)「働き方がフレキシブルになってきているから、オフピーク定期なんか有効なんじゃないかな。企業側も助かるはずですよ」