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トランプ陣営62億円の献金呼びかけ! 悪あがきに共和党内でもあきれる声、弁護士チーム内で「訴訟は無意味」と内部論争も..

   開票作業が遅れていた米大統領選だが、現地時間先週7日(2020年11月)午前、CNNなど多くのテレビ局は民主党バイデン候補が激戦州のペンシルベニアで勝利したことで、次期大統領当選確実となったと報じた。トランプ支持者は不満爆発、連日暴動が発生しけが人も続出している。現地時間7日夜8時からデラウエア州ウィルミントンで勝利宣言を行ったバイデン候補は「対立候補を敵として扱うのをやめるべきだ。同じアメリカ人だ」と分断ではなく団結を訴えた。

   一方、敗北が決定した瞬間、トランプ大統領はゴルフのプレイ中だった。ラウンドを終えると敗北報道もどこ吹く風で、結婚式を挙げていたグループと記念撮影。支持者からの声援に手を振る余裕も見せていた。

「陣営はガタガタ。反撃の記者会見の予約もできない状況」

   小西克哉教授(国際教養大学大学院)「バイデンは都市と農村の間、郊外中流階層の票を掘り起こせた」

   山口真由(ニューヨーク州弁護士、元財務官僚)「女性によって勝利したという要素もある。副大統領候補のカマラ・ハリスさんが女性に呼びかけた」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「この4年間失望しっぱなしだった。失望しなくてよかった。カマラさんのスピーチは、この人が次の大統領かなとおもうくらい素晴らしかった」

   小西教授「次期大統領を狙っている。(勝利宣言スピーチの衣装は)真っ白で、アメリカでは芸人がもうこの衣装でモノマネをしている」

   トランプ大統領は敗北宣言を出さず、支持者に対し62億円の献金を呼びかけての法廷闘争を行うとみられているが、集計中止要請は各地で棄却されている。共和党内からは批判も出ていて、娘イヴァンカさん夫のクシュナー顧問に対して『敗北を認めるようトランプ大統領に働きかけてほしい』という声が出ている。また、弁護士チーム内でも一部が「訴訟は無意味で無価値」など内部論争も起きている。

   小西教授「献金のお願いは私のところにも来ました。トランプ陣営は組織としてガタガタで記者会見の予約もできない。弁護団の反撃ののろしをあげる記者会見を『フォーシーズンズ』でやったが、これはフォーシーズンズホテルではなく、葬儀屋とポルノショップにはさまれた造園業者の駐車場。普通だったらこんなところで絶対にやらない。今後はトランプさんがプライドを傷つけないでコメントを出せる状況をいかに作れるかではないか」