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ファイザーのコロナワクチン、だれから?いつから?いくら? 政府は前のめりだが、分からないことだらけ...

   新型コロナウイルスのワクチンを開発中の米国ファイザー社が9日(2020年11月)、暫定的な臨床試験で感染予防の効果が90%以上に上ったと発表した。

   これに小池百合子都知事は「安全性を高めることが必要。期待しています」、田村憲久・厚労大臣は「有効安全なら全国民に円滑な接種を実施していく」ときのう、それぞれ反応した。いつ、だれから、いくらでワクチンを受けられるのか。

   菅義偉首相はきのうの衆院本会議で「来年度前半までに全国民が受けられる量を確保する」と発言したが、厚労省のホームページには接種がいつかは「未定」とし、医療従事者や高齢者、基礎疾患のある人を優先することだけが示されている。接種費用は国が負担する考えだ。副作用について、厚労省ホームページは「きわめて稀ではあるが不可欠的に発生する」とし、田村大臣は「被害があれば、高い水準の給付を行う」と話した。

中国やロシアのワクチン情報はどうなっているのか?

   ただ、ワクチンの効力がどれだけもつかは、「ファイザー社のワクチンは新しいやり方で作られ、効力は少し弱そう。複数回打つ必要がある」(二木芳人・昭和大学客員教授)という。

   司会の小倉智昭「中国のワクチンは強そうだけどね?」

   ワクチン開発は米英中とロシアで最終段階に入ったそうだが、「とくダネ!」が中国のシノファーム社に電話しても出ず、シノバック社は今月9日(2020年11月)、治験を行っていたブラジルで「不測の出来事が起こった」と治験停止。ロシアのワクチンも「一部に最高38度以下の発熱などはあるが、85%は不快感もない」(国立研究所)というものの、中ロとも安全性の科学的根拠は示されていない。