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欧米以外のコロナ実態の恐怖...酸素ボンベ入手に4時間並ぶメキシコ、水道普及率30%で手も洗えないコンゴ、荒れた道路で遺体を運べないガーナ

   世界の新型コロナ感染状況から、欧米以外の「知られざる危機をとりあげます」と司会の小倉智昭が最新情報に触れた。

   メキシコのゴメスパラシオ市にできた長い車列。16日(2020年11月)の映像で、男性が「母のために朝9時から4時間並んでいる」という。先にあるのは酸素ボンベの販売所。病院が満床で、自宅で看病するしかない。メキシコでは106万人が感染し、10万人以上が死亡した。「異常だ。終わりが見えない」と医療関係者が嘆いた。

世界にはコロナ以外の感染症で亡くなる人も多い

   モンゴルは6日に初めて感染者が出るとすぐロックダウンした。首都ウランバートルはきのう25日、マイナス20度の街に人がおらず、カフェやレストランも休む。移住21年の布袋智子さんは「許可がないと車で走れない。スーパーには人がいて、品はあります」と話した。

   感染対策の優等生といわれる台湾では、イベントに人が詰め掛けて大盛り上がりだが、一方ではやってくる渡航者からの感染に当局は神経をとがらせ始めた。コンゴ民主共和国は、首都でも水道普及率が30~40%といわれ、手洗いも十分でない状態。ガーナでは、荒れた道路で遺体を運べないこともある。

   三浦瑠麗(政治学者)「コロナは先進国で豊かな高齢者が亡くなる病気として取り上げられるが、世界には他の感染症で亡くなる人もいる」

   WHO西太平洋事務局コンサルタントの坂元晴香さんは「コロナ対策でエイズ・結核・マラリア対策が不十分になる。医療施設が圧倒的少ない中でコロナ対策とどこまでバランスをとるかが問題です」と指摘した。