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まさにギリギリ、コロナ治療の病院最前線! 奮闘するスタッフは疲労蓄積、かかり続ける極度のストレス

   「取材すると、データに現れないひっ迫状況が見えてきました」とキャスターの水卜麻美アナウンサーが取り上げたのは、新型コロナウイルスの重症者を受け入れている病院の実状だ。医療スタッフの奮闘でやっと支えられる、まさにギリギリの状態にある。

   東京の昭和大学病院は、コロナ用のベッド35床中重症用は5床、うち3床が使用中だが、相良博典病院長は「ずっと2床空きということではなく、空きができたら入ってくるが繰り返される」と話す。重症者1人に、人工呼吸器や点滴の管理で5人から10人のスタッフが必要で、疲労も蓄積、連日の緊張勤務にストレスがかかり続ける。

   他の病気治療への影響も心配だ。大阪市内ではがん専門病棟を閉鎖、患者を他病棟に移し、看護師をコロナ病棟に振り当てる病院が出た。どちらにせよ限界にきている。

「これ以上重症者が多発すればキャパを超えてしまう」

   重症者向けの人工心肺装置ECMOに対応できるスタッフが限られている問題もある。患者の搬送やスタッフ派遣を担うECMOnetの小倉崇以医師は「明らかに足りない。重症者が多発したら、キャパシティーを超え、派遣ストップに陥る可能性が多分にある」と語った。

   司会の加藤浩次「発表される病床使用率何%とかの数字と現場の感覚は全然違うんだ」

   近藤春菜(お笑い芸人)「生の声を聞くと、本当にひっ迫しています」

   水卜ナア「空床だからすべて受け入れられるわけではないという訴えがありました」

   受け入れ要請があった時に、1週間後に可能と即時受け入れられるというのとでは違い、大阪府や北海道は即時受け入れ数を公表しているが、東京都は発表していない。

   宮崎哲弥(評論家)「医療キャパシティーをもっと増やしておくべきだった。国レベルの予算措置がとられたのか、疑問がわく。今も予備費が7兆円残っているはずだから、できるのではないかのかと思ってしまう」