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コロナ対策で希望のニュース相次ぐ イギリスでワクチン承認、日本では無料接種の法改正

   新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないなか、きのう2日(2020年12月)は希望を持てるニュースが続いた。

   イギリス政府は2日、米製薬大手ファイザーとドイツのバイオ医薬品会社ビオンテックが開発したワクチンの使用を承認したと発表。「来週7日にはイギリス国内で接種が始まる見通し」(キャスターの水卜麻美アナウンサー)という。従来のワクチンは毒性を弱めたウイルスを接種して体内に抗体を作るが、これはウイルスの遺伝子情報を投与して抗体を作る新方式で開発された。有効性は95%で、日本は6000万人分の供給を受ける契約をしている。ただ、マイナス80度から60度で保存する必要がある。

   坂口孝則(経営コンサルタント)「米国は流通会社が施設の準備を進めている。日本も早く戦略的に動く方がいい」

   こうしたワクチンの無料接種を進める改正予防接種法が2日、参院本会議で全会一致で可決・成立した。国が全額負担し、製薬会社が賠償を求められる被害が出たときは、国が肩代わりする。

98%が「中和抗体」半年後も持っている

   また、コロナに感染して回復した376人の98%が再感染を防ぐ「中和抗体」を半年後も持っているとの研究結果を横浜市立大学の研究チームがまとめた。「ワクチン開発にも期待が持てる」という。一方では、千葉県内では昨年7月に感染した40代女性の再感染も伝えられており、「半年」以降の研究も待たれる。日本感染症学会指導医の水野泰孝医師は「大きな一歩だが、一度感染したらもう大丈夫と受けとるのは短絡的で、手洗いやうがいの基本は続ける必要があります」と指摘した。

   下川美奈(日本テレビ社会部解説委員)「日本の研究機関が実証してくれたのは安心です。コロナへの理解も深まります」