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PCR検査たったの2900円! 新橋に店舗型「コロナ検査センター」オープン。自分で唾液採取、翌日に結果がメールで...

   木下グループは4日(2020年12月)、新橋駅から徒歩1分の場所に「新型コロナPCR検査センター」を開業した。日本初の店舗来店型のコロナ検査センターだ。自費検査だが、費用はたったの2900円(税別)。事前に予約し来店、自分で唾液を採取して係の人に渡せば、翌日には結果がメールで送られてくる。

   担当者は「出張のために陰性証明が必要で検査を受けに来る人も多い」と話し、予約が相次いでいる。新橋の店舗では1日780件だが、企業などでまとめて検査するケースなども含めると、木下グループの検査能力は今の段階で1日4000~5000件。今後は新宿・歌舞伎町など首都圏に6店舗開業していく予定で、来月(2021年1月)には1日2万件の検査を目指しているという。

担当者は「感染判明したら利用者自身で保健所に連絡を」と言うが...

   低価格の理由は2つ。グループには木下工務店があり、検査センターの内装・外装を自前で作れる。さらに、グループには医療法人和光会があるのでPCR検査キットを大量発注でき、医療スタッフの人員も確保できるのだ。

陽性だった時にどう対処する? 隠してしまう可能性も

   しかし自費検査ならではの問題もある。医療機関でPCR検査を受け、陽性だった場合は行政に届け出ることが法律で義務付けられているが、医者のいない検査センターなどで自費で受けた場合、報告は個々人に任せられる。報告をしない人が多ければ、感染拡大の実態の把握が難しくなってしまうのだ。

   木下グループの担当者は「感染が判明した場合は利用者自身で保健所などに連絡することを推奨している」と話している。

   感染症学が専門の日本医科大学の北村義浩特任教授は「陰性証明をもらうつもりで検査を受けたら陽性だったという時の対処は本当に問題です。『陽性って言ったら仕事がなくなるかも』『家族にも影響してしまう』などと考えて隠してしまう人もいるかも知れない」と話す。

   また、PCRの特性として、偽陽性が出てしまう可能性もある。北村特任教授は「結果が陽性だったら、数日後にもう1度受けた方がいい。2回続けて陽性だったら、間違いないでしょう」と話している。

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「僕は木下グループのやっていることは素晴らしいと思う。僕はずっと検査を拡充するべきだと言ってきましたが、国はやらないですから。世界的な知見で、無症状者に対する検査が非常に有効だということが分かって来ています」