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ふるさと納税の返礼品、各地で割安・増量に 農水省が生産者に返礼品と同額を補助

   締め切りが迫っている今年の「ふるさと納税」が、おトクになってますと山崎夕貴キャスターが紹介した。「返礼品を軒並み割安、増量にしてるんです」という。千葉・いすみ市に出かけてみると、以前は1万円の寄付で返礼品のハマグリは1・3キロだったが、今年は1・5キロに増量されていた。市から委託されている丸大水産は「新型コロナで出荷が減っている分、ふるさと納税に上乗せしてます」と話した。

   他にも、宮崎・木城町は2万円の寄付に、宮崎特上牛ロースステーキを600グラム返礼していたが、今年は900グラムと1・5倍。兵庫県南あわじ市はとらふぐ活てっさを2万5000円の寄付で6人前送っていたが、今年は1万7000円で受け付けている。

   山崎「新型コロナで注文が減っているということもありますが、農林水産省が『#元気いただきます』という支援プロジェクトを実施しています。返礼品と同額を生産者に補助するもので、これが寄付した人にも割安・増量となってかえってきているんです。対象となるのは、国産の肉、お魚、お米、野菜・果物などです」

返礼ともなわない寄付も増加

   聞いていた司会の小倉智昭はうんざり顔だ。小倉は返礼品目あてのふるさと納税そのものに反対なのだ。返礼などせず、すべて地域のために使うべきだというのである。「一方で、返礼品をともなわない寄付も増えているんでしょ。そこも言ってよ」

   山崎「ハイ。東京の足立区への寄付は2・5倍になっているのですが、返礼品はなく、寄付されたお金は、医療従事者や減収の大きい飲食店などを支援するために使われています」

   足立区の岩松朋子・財政課長は「医療現場に必要なマスクや防護服の購入、PCR検査センターの設置費用ですとか、新型コロナ担当の医療従事者の手当や補助に使っています」と話す。

   小倉「これが本当のふるさと納税だと思うんですよ」

   スペシャルキャスターの古市憲寿(社会学者)「今年はとくにですけど、どこを支援しようかなと自分で考え、お金を投じられるというのは、すごくいいのかなと思います」

   医療従事者支援のふるさと納税は、全国の各自治体が呼びかけている。