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2日目の夜を迎えた大雪の関越自動車道の立ち往生 食事・トイレ・ガソリン......で高まるストレス

   12月16日(2020年)の夜から大雪の影響で渋滞し、最大1000台以上の車が立ち往生状態になっている関越自動車道。18日朝現在も小出IC~六日町IC~塩沢石打IC~月夜野IC間の上下線で通行止めが続いている。2日目の夜を迎えた昨晩は、車内で過ごす人たちの疲労はピークに達している様子。六日町インターチェンジ(IC)付近で立ち往生している人々には、出動した自衛隊員がパンとおにぎりを配り、安否の確認を行っている。

   仕事で新潟・小出ICから群馬・前橋ICに向かう途中だったトラックドライバーは塩沢石打IC付近で渋滞に巻き込まれ、「いつ解放されるのか不安。お腹が空いて、何かしら胃に入れたい。インスタント食品を持ってきているが、お湯がないので食べられなかったが、仕方なく雪をカップに入れてふやけさせて食べた」と話す。

   スーパーに買い物に行った帰り、渋滞する一般道を避けて湯沢ICから高速に入って巻き込まれた女性は「普段は15分で帰れるところ、21時間かかっている」と答えていたが、帰宅したのは24時間後だった。

   テレビ朝日記者も取材現場に向かう途中で巻き込まれ、六日町ICから湯沢方面に6キロの地点で立ち往生している。記者によると、「立ち往生から丸一日が経過したが、車列は全く動かず、道路は30センチほどの積雪となっている。昨夜8時ごろ、NEXCOから水1本、午前0時すぎに自衛隊がパンとおにぎりを配布したが、近くにトイレがないため食べることも躊躇する状況だ」という。また、「ガソリンの消費を気にして、寒い中でエンジンを止めている人もいる。車から降りてコンビニエンスストアに歩いて向かった人もいたが、断念して戻ってきた」とも。

   羽鳥慎一キャスターは「ガソリンを満タンにしてなかった人はエンジンを切る判断をしている可能性があります」と心配げに言う。

1000台以上が立ち往生

   新潟県警高速隊によると、おととい午後9時ごろ関越道登り塩沢石打IC付近で「上り坂でトレーラーのタイヤが空回りし前に進めない」と通報があった。複数個所で立ち往生の車が相次いで発生し、17日夜時点で1000台以上が立ち往生している。

   モータージャーナリストの竹岡圭さんによると「12月の雪は湿った重たい雪が多いため立往生が起きやすい。雪が踏み固められるとタイヤがハマりやすくなる。タイヤが空回りして路面をツルツルにしてしまいスリップしやすい。まだ雪道に慣れていない中での突然の大雪で運転ミスが相次いだ可能性がある」と指摘した。

   作家の吉永みち子は「心配なのは女性のトイレ。トイレを心配して、水分補給も抑えがちにしてしまう。ダメージは相当大きく、心配だ」とコメント。

   スポーツキャスターの長嶋一茂は「昨日の映像と比較して積雪が著しく増えている。雪が溶けるまで回避できないかもしれない。ガソリンも減る中、精神的ストレスが心配。長引くことを想定してトイレ問題も考えたほうがいい」と話した。

   テレビ朝日コメンテーターの玉川徹は「ガソリンがないと断熱性のない車は厳しい。発電できる車のほうがいいのかということを、今後考えていくきっかけになると思う」とコメントした。