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ゲーム好きガチオタの松坂桃李とドライブ趣味の戸田恵梨香の結婚はうまく行くか心配する向きも 旭川医大学長がクラスター病院に「なくなるしかない」と患者転院を拒否

   松坂桃李(32)と戸田恵梨香(32)の「電撃結婚発表」が話題だ。

   FLASHもフライデーも2人の交際は掴んでいなかったという。2015年に映画『エイプリルフールズ』で共演したが、静かに潜航して愛を育んできたようだ。

   戸田はドライブが趣味で、日ごろから必要なものと足りていないものを見つめ直す断捨離派だとFLASHは報じている。一方の松坂は、ゲームやアニメ大好きのガチオタだそうだから、この結婚はうまくいかないのではと心配する向きもある。

   私の知っているケースでも、妻は社交的で遊ぶの大好き派で、亭主のほうは家にいてDVDで映画を見たり、ジャズを聴くのが好きな閉じこもり派だったりしたため、別れてしまったカップルがあった。妻のほうは、彼を理解してあげればよかったと、少し後悔しているようだが。

   滝沢カレン(28)というタレントがいる。フライデーは、12月4日の夜、東京・代官山の隠れ家イタリアンで、交際中のモデル・太田光る(23)と食事をしているところを激写している。

   食事を終えてから、別々のクルマに乗り込んだが、向かった先は滝沢の高級マンションだったという。フライデーによれば、仲のよい中年経営者とガールフレンドも一緒だったというが、朝まで飲んだその後、滝沢と太田がどうしたのかは書いてない。

豊洲市場の「クラスター」認めない小池都知事

   お次はコロナの話題を2本。新潮は今週も、コロナの恐怖を煽るメディアや対策に一貫性のない政府のやり方を批判している。

   要は、感染者数も死者の数も欧米に比べたら圧倒的に少ないのだから、飲食店への時短要請やGoToトラベルを停止することはないという、菅首相を代弁するような論調である。

   だが、東京は1日の感染者が1000人に近づこうかという深刻な事態では、説得力を欠くといわざるを得ないだろう。この記事の中で頷けるのは、豊洲市場で160人の感染者が出ても、小池都知事がクラスターと認めないのは批判されても仕方ない、というところ。

   豊洲の大量PCR検査には都の補助金が出ていて、総額の5分の4を負担しているそうだ。それならなおのこと、小池はクラスターを認め、流通を止めないためにどういう対策を取るのかを、都民に説明する義務がある。

   まあ、『モーニングショー』(テレ朝系)で玉川徹が、「ロックダウンせよ」「もう一度緊急事態宣言を」と吠えていることを「煽り過ぎ」だとたしなめているが、そういう人間もいていいと私は思う。

   新潮で米村滋人東大大学院法学部政治学研究科教授がいっているように、場当たり的な対応しかしない専門家と菅政権の過ちを厳しく批判し、半年先、1年先を見据えた具体的な対策と、医療崩壊を防ぐために、「コロナ受け入れ病院に人員を派遣した医療機関や個人に給付金を支払う」など、生きたカネの使い方であるはずだ。

   病院といえば、ふざけた医大の学長がいたものだ。国立旭川医科大学の吉田晃敏学長(68)のことである。

   旭川は、このところ感染者が増え続け、陸上自衛隊の看護師らに支援を要請するまでになっている。そのきっかけは市内の慶友会吉田病院で深刻なクラスターが発生したことだが、旭川にある5つの基幹病院にコロナ患者を受け入れてもらうよう要請した。

   だが旭川医科大だけが、吉田学長が「受け入れは許さん」といったためできなかったという。その後、吉田病院の理事長がHPに、「旭川医科大病院で受け入れ拒否をされた」と名指しで批判した文章を掲載したというのである。

   その後も吉田病院の感染者が増え続けたため、旭川医科大の病院長が吉田学長に、何人かを引き受けようと直談判に行ったが、「患者を入院させるなら、病院長を辞めてください」と恫喝されたそうだ。さらに学長は幹部らの前で、「コロナを完全になくすためには、あの病院(吉田病院)が完全になくなるしかない」といい放ったという。文春が暴言の音声を入手しネットで公開している。

   呆れ果てるが、患者を受け入れると人手がかかるし、病床の稼働率が下がる、つまり、儲からないというのが理由だという。この学長には医は仁術ではなく算術なのだ。

ガソリン車禁止で1300万人が路頭に迷う?

   新潮に、ガソリン車禁止で1300万人が路頭に迷うという特集がある。経産省が2030年代半ばまでに国内で販売するすべての新車を、ガソリン車ではなく「EVやHV(ハイブリット車)」にするという方針を固めたことで、自動車産業に携わっている労働者とその家族を入れて、1000万人以上が職を失うというのである。

   その前提として、菅首相が2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすると宣言したことがある。

   昨年、日本で販売された乗用車のうちEV車の割合は1%を下回る。それに、EVに搭載されるリチウム電池の原材料であるレアアースはコンゴが最大の産出国で、ここに投資して抑え込んでいるのは中国だから、中国を利することになるというのだ。

   さらにEV車で世界をリードしているのはアメリカのテスラ社だから、これでは日本の自動車産業に「死ね」といっているようなものだと報じている。

   豊田章男トヨタ自動車社長も、政府が30年代に新車のガソリン車販売をなくすことについて、「自動車業界のビジネスモデルが崩壊してしまう」と懸念を示している。

   だが世界の流れはEV車へと向いている。これに対応できない自動車会社は、生き残るのは難しいであろう。トヨタの正念場である。

『ニュースウオッチ9』有馬嘉男キャスター降板に官邸圧力説

   文春が、NHKの看板番組である『ニュースウオッチ9』の有馬嘉男キャスターが、来年3月に降板すると報じている。3年近くやっているから、交代の時期ではあるようだが、裏には、菅首相の怒りがあるというのだから、聞き捨てならない。

   菅が出演したとき、事前の質問項目になかった学術会議の任命拒否問題をしつこく問い詰めたことで、内閣広報官が原聖樹政治部長に抗議したそうだ。

   有馬キャスターは、たまにではあるが、政権批判めいたことを口にすることがある。NHKの人間としては精一杯なのだろうが、NHKを国営会社と考えている安倍や菅にとっては、腹立たしいのだろう。

   以前にも、安全保障や外交面で安倍政権に対して批判的な立場だった大越健介キャスターが突然左遷されたことがあった。もし今回も政権に忖度して有馬を降板させるようなことになれば、もうNHKなんかいらない。

   ポストは「NHKの受信料は300円でいい」という特集を組んでいる。NHKは受信料を"義務化"したから、局員に高級を払っても内部留保が3700億円を超えるという超優良企業である。

   それなのに、視聴率稼ぎのためにお笑い芸人を大勢出し、愚にもつかないドラマをつくり続けている。ポストによると、受信料の半分以上が娯楽番組の制作費に充てられているそうだ。Nスペもこのところ見るべきものがない。

   少し前に、菅のブレーンである高橋洋一嘉悦大学教授が「Eテレビを売却せよ」といって物議を醸した。高橋は今号でその真意はこうだという。

   2%しかない視聴率のEテレは、電波という国民の共有資産が有効利用されていないので、電波オークションでEテレの「周波数帯」を売却して、番組はネットで配信すればいいというのだ。

   そのようにスリム化して得た資金を受信料引き下げなどに使えばいい。一理はあるが、心配なのは、菅はこの高橋のアイデアと引き換えに、NHKにさらなる圧力をかけ、政権御用達化をさらに進めるのではないかということだ。

入浴中の死亡は「熱中症」かも

   さて、寒くなると風呂に入っていても寒暖差、ヒートショックが心配になるが、新潮によれば、入浴中の死亡は「熱中症」だと報じている。

   2018年に自宅で不慮の事故のために死亡した約1万5000件のうち、4割近い5374人が「浴槽における溺死」だそうだ。慶應大学理工学部の伊香賀俊治教授らの調査によると、入浴している間に体温が上昇して熱中症になり、意識障害や脱力感が起こり、湯の中に沈んでしまうというのである。

   そうならないためには、湯温は41度にして10分以内、カラスの行水がいいそうだ。

   私は内風呂が好きではないが、65歳以上の高齢者は週7回入浴すると「3年後に要介護になるリスクは29%低い」というのである。熱くない風呂に入って約10分。それで介護いらずになればお安いものだが、私は手遅れだろうな。

   ところで、あなたは養子縁組に普通と特別という2つがあることをご存じだろうか。

   少子化対策が叫ばれているが、聞くところによると、結婚した夫婦の6組に1組が不妊だといわれるそうだ。不妊治療は多額なカネがかかり、成功率も低い。

   どうしても子どもが欲しい夫婦には、養子縁組というものがあることは知られている。ニューズウイーク日本版は、元TBSのアナウンサーだった久保田智子(43・『報道特集』などを担当)のケースを取り上げ、特別養子縁組について興味深いレポートを掲載している。

   普通の養子縁組は子どもの年齢は制限がなく、育ての親より下であればいい。戸籍の表記は「養子/養女」とされ、生みの親との関係は継続する。

   だが特別養子縁組は、子どもを産んだ親との関係は終了する。戸籍の表記は「実子と同じ」で、子どもは育ての親の扶養義務と相続権を持つ。縁組は家庭裁判所が決定する。

   久保田は20歳の時に自分が不妊症であることを知った。結婚する時、相手にもそう伝えた。夫婦でニューヨークから帰国すると、このレポートも書いている親しい筆者に、「養子を迎えようと思う」と語ったそうだ。

   結婚して同居していることなどの条件がある。民間団体のやっているところに登録した後、ものすごくたくさんの個人情報を聞かれるそうである。なぜこのような厳しい審査がいるのかというと、「あくまで子供のための福祉の制度なので、大人の希望や欲望を満たすための子育てになってはいけない」からだという。

   産まれた後、何らかの障害が出てくるかもしれないが、その可能性を引き受けるかとも問われるそうだ。

   久保田は、2019年1月23日に誕生した子どもの親になった。だが、送られてきた写真を見て、嬉しかったのはもちろんだが、「私はこの子にちゃんと愛情を注げるのだろうか」という不安を感じたとも語っている。

   久保田が夫婦と子どもの写真を出し、自分たちの体験を語った理由は、

   「特別養子縁組をして幸せだと、母親がオープンに語ることはハナちゃん(子どもの名前)のためにもなるように思う」

   特別養子縁組は年々増えてはいるが、2019年でまだ711件。この記事で久保田夫妻のことを知って、さらに幸せな子どもが増えることを願いたい。(文中敬称略)

【絶対当たらない馬券術】

   今週は来年のクラシックホースを占う朝日杯FS。1番人気はレッドベルオーブだろう。これを負かすとすれば、重しか経験していないが、勝ち方が圧倒的なステラヴェローチェだと思う。良馬場適性があるかどうかだが、父のバゴは凱旋門賞馬だから心配はあるまい。印は◎がステラヴェローチェ、○がレッドベルオーブ。△はショックアクション、ドゥラモンド、ホウオウアマゾン、ロードマックス、ルメール騎乗のモントライゼを少々。GOODLUCK!

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。