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年末年始は「ステイ・ウィズ・ユア・コミュニティー」の呼びかけ 家族、職場の同僚、学校の友人、行きつけの飲食店なら感染爆発にならないと言うが...

   新型コロナ戒厳令下の年末年始が始まった。日本医師会の中川俊男会長は「コロナを年越しさせてはいけない」と警告し、小池百合子・東京都知事は「忘年会は来年、新年会はさらに次の年に取っておいてください」と呼びかけた。

   西村康稔・コロナ担当相はこんな提唱をした。「飲み会、忘年会、新年会は見送っていただいて、帰省も慎重に、初詣も分散していただくようお願いいたします。『家族・いつもの仲間と静かな年末年始を!ステイ・ウィズ・ユア・コミュニティー』です」

   年末年始は「たまに会う人」「久しぶりに会う人」「知らない人」と接触することが多いが、いまは控えて欲しいということだ。その「ステイ・ウィズ・ユア・コミュニティー」について、立本信吾アナが解説した。

   「東京大学大学院の大澤幸生教授の発案で、外で人と会う機会をゼロにするものではないので、ステイ・ホームとは違います。同じコミュニティーの仲間同士の接触なら、感染爆発のようなことにならないということです。同じコミュニティー仲間というのは、家族や職場の同僚、学校の友人たちです。コミュニティー内ということでは、行きつけの飲食店の女将、スポーツジムなども入ります」

営業先、初めて会う人、飲食店の見知らぬ人は「外」

   逆に、濃厚接触の可能性が高いのは、営業先の人との食事、初めて会う人、飲食店の隣の席で騒ぐ見知らぬ人、2次会の店の従業員らで、これはコミュニティー外。1週間に接触する人が、コミュニティー内の人より外の人が多くなると、感染爆発が起こる。普段から、「内>外」を心掛けることが大切らしい。

   大澤教授「ただ、コミュニティー外の人と絶対に会ってはいけないということではありません。たとえば、同僚3人と飲みに行くのはいいのですが、店でそれ以外の人が周りに3人いると、自分以外の『内』の人は2人、『外』が3人ですから危ないということになります」

   中江有里(俳優・作家)「初詣だけではなく、デパートの初売りもありますが、今年はネットで福袋を売るとか、企業も分散のための努力をしていますよね」

   新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長は、「フードコートなどでも感染が増えている」と指摘しているから、たとえ家族だけであっても、この年末年始、外食は自粛したほうが良さそうだ。