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緊急事態宣言を拡大した菅首相に「言葉が響かない」「もう少しはっきり言って」と批判の声

   新型コロナウイルスの緊急事態宣言を1都3県につづいて大阪、栃木など7府県にも拡大することをきのう13日(2021年1月)発表した菅義偉首相は、午後8時以降の飲食店の営業停止や外出自粛要請に加えて「日中も不要不急の外出は控えて」と訴えた。「夜8時以降ならでかけてもいいんだ」との誤解拡散を抑えようとした形だが、首相の伝達不足を指摘する批判は依然根強い。

   街で聞くと「最初からそれを言っていたらよかった」の声がある一方で、「いま言うかって感じで、言葉が響かない」「首相の言葉を覚えていない」「もう少しはっきり言って」との反応が多かった。「外出自粛は8時以降だろう」とまだ思っている若者もいた。

   8時までならかまわないの誤解はきのう放送の「スッキリ」で取り上げられ、、国会でも野党から「首相はちゃんと言うべきだ」と追及された。

   司会の加藤浩次「菅首相は言葉を使いきっていない。経済も回さなければとの思いと感染対策の合い間で、ああいう言葉になったのでは」

   政府対策分科会メンバーの小林慶一郎氏は「気持ちの中で総理自身が納得感を持っていないのではないか」と感じるという。

リーダーシップ問われかねない状態

   下川美奈(日本テレビ解説委員)「総理は会見後に何を質問されても、言ったことの繰り返しで、最初に言った以上のことは言わない。一生懸命さが伝わってこない」

   坂口孝則(経営コンサルタント)「伝え方のアドバイザーが(総理のそばに)いないのか」

   モーリー・ロバートソン(ジャーナリスト)「国民は総理の言葉を解釈しようとする。曖昧なことを言っているとすき間に忖度が入る。これを言うとGoToトラベルを再開できないとか、守りに入っているように見えてしまう」

   これでは菅首相のリーダーシップまで問われかねない状態だ。