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感染リスク「スーパーや電車の方が高い」ワケ? 警戒心解くと危ないぞ!

   「新型コロナウイルスの感染リスクが高いのは、居酒屋や飲食店よりも、なんとスーパーや電車でした。なぜなのでしょう」と司会の小倉智昭が伝えた。週に1回以上会う人以外の人との接触を避ければ感染拡大は防げると、「ステイ・ヴィズ・ユア・コミュニティ」を提唱している東京大の大澤幸生教授の調査・研究によるという。

   大澤教授がリモート出演で解説した。「現状では、スーパーや電車ではみなさんは静かにしていますが、(病院や飲食店などよりも)潜在リスクは高く、警戒心を解くと、最も危険な場所になるということです。たとえば、スーパーなどでも2メートル離れて並んでいないとか、(連れと)話を始めるとかですね。電車の中でもおしゃべりをする乗客が増えると、リスクは一気に高まります」

人が多く密状態、「まずは個人が気を付けるべき場所」

   山崎夕貴キャスター「潜在リスクなので、今すぐ危ないということではないのですが、大澤教授が約1300人の行動を調査・研究して分析したものです」

   古市憲寿(社会学者)「実際は電車やスーパーは、クラスターが起こりにくい場所だと認識しているのですが......」

   ゲスト解説の寺嶋毅・東京歯科大教授は「マスクしている、大声で話す人がいないなど、いまはうまくいっているからです」と説明する。三田寛子(タレント)は「みなさん、つり革をハンカチで持っていられたり、ティッシュとかで絶えず拭いている女性とかいますよね。車内もシーンとしているし」

   もともと、スーパーの売り場やレジ、通勤・通学電車内は、体が触れ合うほど密だ。マスクをしていない、大声でしゃべる感染者が一人でもいれば、たちまち店内中、車内中に広がってしまう。スーパーやコンビニは入り口に消毒液を置き、電車も換気しているが、客が「感染防止マナー」を守ってくれないことには、効果も薄いというわけだ。

   大澤教授は「(スーパーと電車内は)まずは個人が気を付けるべき場所ということです」と呼び掛けた。