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8日間意識不明だったハチミツ二郎 新型コロナで危篤状態から復帰

   M-1決勝にも進出経験があるお笑いコンビ「東京ダイナマイト」のツッコミ担当・ハチミツ二郎が新型コロナウイルスに感染し、生死の境をさまよった体験を告白した。壮絶な体験を報告したのは1月21日(2021年)、コンビの公式ユーチューブチャンネルで報告されたのは、「重症化し、危篤状態になった」「意識不明の状態が8日間続き、その間の記憶がない」など、壮絶な闘病体験だった。

   症状の始まりは12月14日。最初は37度台の微熱で風邪の初期症状のようだったが、夜になると熱がどんどん上がり、ついに39度台に。ハチミツ二郎は2018年に急性心不全、急性呼吸器不全、肺炎で緊急入院した過去があり、基礎疾患があった。そのためすでに購入していたパルスオキシメーター(血中酸素飽和濃度測定器)で測定してみると、数値は88%。呼吸が苦しいわけではなかったが主治医に電話すると、酸素飽和度が88%だったら救急車をすぐに呼べと指示された。日本呼吸器学会によると、90%未満はすでに呼吸不全になっているという。

   ハチミツ二郎は「救急車で病院に運ばれたが、新型コロナ感染の疑いのため院内には入れず、院外の処置室で治療の説明を受けている間に記憶が途絶えた」と話す。「目が覚めた時はICU(集中治療室)で、自分では運ばれた翌日だと思っていたら、間もなくクリスマスとか言っている。なんと8日間眠り続け、日付は12月22日になっていた。見ようと思っていたM-1グランプリは終わっていて、録画予約もできなかった」という。

本人が気付かない間に重症

   ハチミツ二郎は「コロナに感染したら重症化すると警告されていたので、外出はスーパーやコンビニ程度、家族と外で食事してもすぐに帰っていた。一般の人よりは行動していないのに感染してしまった」と話す。普段は、お笑いライブに出演する傍ら、去年4月からIT企業に勤務していたが、完全にテレワークだという。幸いにも相方の松田大輔もマネージャーも陰性だった。ハチミツ二郎によると、今も左手がしびれている状態が続き、後遺症なのかなと思っているという。

   羽鳥慎一キャスターは「本人が気付かない間に重症になっていた」と驚く。

   東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授は「自覚症状だけでは軽症と判断されることもある」と、また池袋大谷クリニックの大谷義夫院長は「肺気腫、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、睡眠時無呼吸症候群の患者は低酸素に慣れているため苦しさを感じにくい」と。それぞれ警鐘を鳴らした。

   スポーツキャスターの長嶋一茂は「今回は搬送先もICUもあり、運が良かった」とコメント。

   テレビ朝日コメンテーターの玉川徹は「ハチミツ二郎さんのように、自宅療養から急変して亡くなる方は多い。私も50代。入院できずそのままということになりかねず、怖い」と話した。