鶴亀撮影所の女優たちも次々と辞めていく中で、千代は中堅女優として名前を出してもらえるようになっていた。
同じく小暮真治(若葉竜也)も映画監督の夢を諦められず助監督のままだったが、自分の作品の脚本を書き続けていた。
ある日、撮影所の守衛(渋谷天外)から、ヨシヲと名乗る男が訪ねてきたと知らせを受けた千代。
弟が来てくれたと喜んで撮影現場から急いで戻った千代だったが、目にしたのは、父・竹井テルヲ(トータス松本)の姿だった。
千代「ヨシヲと一緒に暮らすために貯めてる金があるやろ・・・」
テルヲは千代の貯金をあてにしていた。
千代「この不況で、役者が次々と首を切られてるから、私だってどうなるかわからへん。そうなれへんためには、主役になれるような役者になるしかあれへん」
テルヲ「わかった。お父ちゃんが、おまん主役にしたらあ!」
(NHK総合あさ8時放送)