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菅首相「低姿勢路線」に転換? 支持率低下で強圧路線を反省か、謝罪答弁も繰り返す

   菅内閣の支持率低下が止まらない。先週の朝日新聞世論調査では「支持する」が33%で、昨年(2020年)9月16日の発足以来最も低い水準まで落ち込んだ。

   番組が街の声を拾うと「最近は言葉が詰まるというか、だいぶお疲れ」「官房長官時代はもっとはっきり答弁されていた」と変化を感じている。国会答弁でも咳が止まらず、野党議員から「大丈夫ですか?」と声をかけられる場面も。菅首相にいったい何が起きているのか、番組が2人の専門家に聞いた。

   政治アナリストの伊藤惇夫氏は「低姿勢になった」と指摘する。昨年の臨時国会までは強気で、「答弁は差し控える」という言葉を100回以上使っていた。しかし、先月(2021年1月)招集された通常国会では答弁拒否はほとんどなく、逆に「ご指摘を受け止めます」という言葉が目立つようになった。強圧的だと批判が集まり、内閣支持率が半減したことに精神的ダメージ受け、挽回しようとしているのではないかという。

自信を失っているようにも見えるが...

   流通経済大学の龍崎孝教授は、菅首相が謝るようになった点を指摘する。以前は謝る姿はあまりなかったが、今国会では逼迫する医療体制などの質問に対し「責任者としても大変申し訳ない」と謝罪答弁を繰り返した。龍崎教授は「感染対策と経済対策の両輪で自信をもっていたが、初めて大きな壁に当たり、自信を失っているようにみえる」と語る。

   橋下徹(弁護士・政治評論家)「明らかに低姿勢路線に変えている。(官房長官時代は強気だったが)トップとナンバー2は明らかに違う。ナンバー2は言いたい放題だが、トップは全部受けなければいけない。僕もこの立場は楽、批判は全部、志らくさんのところに行く」

   田村淳(タレント)「強気か低姿勢かではなく、わかりにくい言葉からわかりやすい言葉に変わって欲しい」

   神田愛花(フリーアナウンサー)「今の菅首相のほうが言葉を聞いてみたい」

   キャスターの立川志らく「頑張ってるというのはわかるが、結果が出ていないから指摘されている」

   橋下徹「やってることのしんどさを理解した上で批判しなければいけない。今の状況で失業率2.8%というのは驚異的で、日本はある程度成果が出ている」